昨晩は、1ヶ月以上も前から予約をしていた
Hawaiiのゴルフ仲間でもあります(笑)、天下の三つ星シェフ 幸村純氏率いる
『麻布 幸村』に、こちらサイドもファッション業界で天下をとる、コバさんこと『TREMEZZO』小林裕社長ご夫妻をお連れして伺ってまいりました。
実はコバさんと京都で毎年開かれる とあるイベントに出向いた時、偶然来ていらした幸村さんをご紹介したら アレヨアレヨと意気投合し、深夜まで深酒に興じたことが ここ何回か続いていたので、なかなか予約が取れないことで有名な『幸村』でしたが、大将に無理を言って ようやく席をキープしてもらったという経緯…「とりビー」でまずは喉を潤してから、
お会計を左右する(笑)ここが正念場という白ワイン選びでしたが、『幸村』で用意されている白ワインはだいたいいつも4本ぐらい…まず最初の1本は、キリッとスッキリ目の辛口『Chablis 1er Cru Vaillons』。
なんせメニューがあるわけではないので、以前 「おそらく頼んだワイン代が異常に高かったのでは?」と後から後悔したほど、お会計の時に目の飛び出る金額を請求されたことがあったので(笑)だいぶビビっておりましたが、よく見たらボトルの後ろに値段が書いてあり ひと安心…そしたら全て妥当な金額だったので、逆に以前は何が原因であんな金額になってしまったのかが未だ未解決のままであります…苦笑。
そしてお待ちかねの宴のスタート…
まずは「賀茂茄子と焼き鴨の甘酢味噌」、
昔からの名物「カラスミそば」、
「海老とムカゴのかき揚げ」と続いたところで、
大将がこの頃ハマっているという、いくら口にしても飽きないという「生キャビア」を「本来 キャビアっつうもんはこうやって食べるんですわ〜。」と左手の親指の付け根に乗っけて試食させてくれたんですが、これが確かに今まで食べたことのあるものとは比べ物にならないぐらいヤバい美味さ…全くしょっぱすぎず 実に程よい塩分なもんで、いくらでも食べれるというのもよくわかります。
さらに続くお料理は、大きくて味の濃厚な「黒豆の枝豆」、
何が入っているかは聞かずに食べてしまった「白和え」、
「鰊とくちこ、ユリ根チップス」…左上のベージュの四角いものは、なんんと牛乳を煮詰めて固めたものらしいです。
ここでいきなり炭水化物の「穴子の巻物」、
めちゃ生姜の効いた、だいぶ珍しい「ハモの肝」、
途中一杯だけ いただいためちゃウマな冷酒を注ぐグラスがこんな美しいオールドバカラなのも流石の一言。。。
そして雲丹の上に伊勢海老の出汁で作ったジュレを乗せた、これまた大将お得意の一品をいただいたところで
本日の見せ場であります
細く縦長に裂かれた大量の松茸をひと握り…いや二握りかなぁ〜
塩を一ふりしてから
それを中心に超肉厚な旬なハモを外側に巻いて
串刺しにし、
さらに塩を一ふり…
いやいや、二ふりし…そして炭の上に乗せて焼いていきます。
焼きあがるのを楽しみに待ちながら
2本目の白ワイン「MEURSAULT(ムルソー)」を開けつつ、こちらも待機万全状態。。。
そして出来上がりました…「松茸のハモロール巻き焼き」!!!
いやぁ〜実に大将らしい豪快な逸品…こんなお料理には 長い人生の中でも そうは何回もお目にかかれないでしょうね〜。
大粒のホクホクの「銀杏」に
「万願寺とうがらしの煮浸し」で少々興奮気味なテンションを抑えられたかと思ったところで
まさにクライマックスにふさわしい「子持ち天然鮎の焼き物 山椒ソースがけ」…これこそ今までお目にかかったことにないほどのふっくらとした子持ち鮎をお上品にいい塩梅で火鉢で焼きあげ、その上に酒、みりん、醤油をベースに山椒を効かせたこのとろみのあるソースをたっぷりかけた、正直この日一番美味しかった絶品中の絶品。
最後の最後は
「香の物」に
土鍋で炊いた「栗と松茸の炊き込みご飯」、
そしてこれ以上ないほど細かく刻まれたネギとニラがアクセントの「味噌椀」で〆て
デザートは全く甘くない超アダルトな「焼きいちじくとキャラメルのアイスクリーム」に、
大将曰く「うちで一番美味しい一品」と豪語された(笑)、色にとらわれず様々な味が交差する まさか まさかの「金平糖」…確かに「こんな味だったっけ?」というぐらいお上品で後を引くお味だったなぁ…。
お土産に残った土鍋ご飯をおむすびにしてくれて…
いやぁ〜初訪問でありながらの重鎮 コバさんご夫婦がいたせいか、大将もいつもよりも気合が入っていた感じにもお見受けしましたが、マジで今回は特に素晴らしかったの一言…いつも対象には、プライベートではお茶目な一面ばかりを見せつけられておりますが、やはり「世界の『幸村』ここにあり。。。」といった印象かなぁ…
いやいや、何から何までご馳走様でした。。。
ただし こんだけ贅沢なディナーをしておきながら、今宵はすぐに終わらないのが凄いところ…即座に麻布から青山まで移動し 、
このマークでお分かりの方は、相当な「ゴッドファーザー好き」といっても過言ではないかと思いますが、
そのままコバさんらとともに、ちょうどこの日が なんと早くも「13周年」だった
超有名シェフ 石川勉氏率いるシチリアンマフィア軍団(笑)『Trattoria Siciliana Don Ciccio(トラットリア シチリアーナ・ドン チッチョ)』のメモリアルパーティーナイト!!
そして 勉シェフからの強い要望で
いきなりコバさんによる乾杯のご発声で、今宵の宴は静かに幕を開けました。。。
この店の常連というかは もはや女帝とも言える大人気スタイリスト 高橋リタ嬢も 、もちろん早くからほろ酔い(?)気分で高級白ワインをがぶ飲みしていたので、
平民な僕らとしては羨ましい限りでしたが、
まぁ何しろ もはや30年来のおつきあいになろうかという長〜い友人でもある勉シェフとは、ちょっとやそっとで語りつくせない…というか、とても公では話せない たくさんの面白(?)エピソードがありますが(笑)、こうやって長い間 ずっと一線で活躍してくれているだけで いつもこっちまで元気が出るよね〜。。。
この店から巣立った全ての若きシェフやオーナーたちのみんながみんな、揃ってお祝いに駆けつけてくる姿を見て、やはりシェフがどれだけスタッフを大事にし、そして立派に育て上げたのかがよくわかります…いやいや、昔のフレーズですが一言だけ…
あんたは偉い!!
それではお後がよろしいようで、まだまだ宴もたけなわですが、もう深夜1:00近くなので お父さんは帰宅させていただきます。。。
PS:もちろんお腹がはち切れる寸前でありましたので、生ハムやパスタ等、たくさんのお料理が提供されておりましたが、一口も『ドンチッチョ』では食べることはできませんでした…悪しからず。。。🤣