新年会第二弾は
2010年にオープンしたというから、もう老舗イタリアンの仲間入りと言っても過言ではない
創業14年の西麻布『Osteria Totto』…オーナーシェフの根本岳氏は、広尾『エノテカ』を経て、2001年、西麻布『アステリア・ダ・ヴィンチ』にてイタリア人オーナー、レオナルド・ヴァレオ氏より本格的なイタリア郷土料理を学んだ後に、2005年、西麻布『リストランテ・ラ・ジョコンダ』の料理長に就任。
そして2010年、満を持してここ西麻布の路地裏に、イタリアの『おやじ食堂』的な意味合いの、肩ひじ張らず気軽に誰でも楽しめるこのオープンキッチンのイタリアンをオープンさせました。
僕も以前から気になっていたものの、実は今回が初訪問…まずいきなり、めちゃいい娘ではあるんですが、フロアを務める若い女性スタッフが、少々ワインの知識不足なところがあるようでして、僕の好きなオーキー(樽熟成)な重めな白というのがあまりピンと来ていない様子で、
そのままオススメしてきたシチリアのシャルドネ『Duca Di Saragnano Terre Siciliane Chardonnay(ドゥーカ・ディ・サラニアーノテッレ・スィチリアーネ・シャルドネ)』をいただいたんですが、ちょっと僕には甘めでスッキリした飲み口だったので、いきなりちょっとがっかり…涙。
ワインリストはだいぶ充実していたんですが、僕自身、一見ワイン通なようで、実は好みが固まっているだけで、 まるでワインに詳しくはないものですから、確実に僕好みと断言できるものが見つけられず、知ったかぶらずに彼女に頼んだんですけどね…😅。
しかしお料理の方は味もコスパも最高なパフォーマンスでありまして、
まず前菜はしっかりとしたボリュームが嬉しすぎる「ムール貝の白ワイン蒸し 黒胡椒風味」(¥1500)…もうこのムール貝の出汁が出まくった白ワインスープがたまらなく美味しいので、
この「自家製パン」に浸して食べていたら一瞬でパンが全てなくなってしまいました。
完璧なアルデンテで仕上げられた激ウマ「イカ墨のリゾット」(¥1500)を挟んで
パスタはこの店のフェイバリッツだという「バジリコペーストのタリアッテレ ノンナイルマ風」(¥1600)を…このシンプルながらに深みのあるジェノベーゼソースは、大人から子供まで愛されそうな優しい味でありまして、これを嫌いという人はおそらくこの世にはいないのではないでしょうか。
なんせ「カッチョ エ ペペ」や「カルボナーラ」、「ラグーソース」に「カラスミ」と、パスタは全体的に誰もが知ってる王道のメニューがずらりと並んでいるので、正直どれを選ぶのかが大変といったうれしい悲鳴も。。。
メインのお肉も「ミラノ風仔牛のカツレツ」から始まり、「佐賀牛頰肉の赤ワイン煮込み」や「タリアータ」と、こちらも王道のメニューオンパレードなわけですが、(もちろん鴨、豚、仔羊もあります。)やはり大好物の「ローマ風仔牛のサルティンボッカ」(それもまさかの¥2000!!)をメニューに見つけてしまったら、確実にそれを頼まざるをえ得ませんよね〜。
セージバターの効いた白ワインソースがとてもお上品な上に、豊富な焼き野菜も一緒にいただけてこれはオススメ!!
もちろん〆のドルチェはお決まりの「ティラミス」(¥650)でフィニート。
まぁとにかく味もメニュー構成もボリュームもお値段も、全てが大満足の『オステリアトット』…なぜ今まで一度も訪問していなかったのか、今更ながらとても後悔するところですが、今後はそれを巻き替えすべく ヘビーローテーション決定〜!!
あとはお気に入りのワインを早く見つけさえすれば、もうペルフェット間違いなしであります。
そんな目から鱗のディナーの後は、やはり心のどこかで唯一ワインの味だけが今ひとつ納得がいかないままだったもんですから、そこから目と鼻の先に店を構える、
かれこれもうだいぶ長い付き合いとなってしまった、ソムリエの小田誠氏が営む、
イタリアワイン専門のワインバー『Vinoda』に向かい、樽香の効いた白ワインをリベンジ呑み〜!!
まだ小田氏が麻布十番の『VINO HIRATA』でソムリエを任せられていた時代からの仲(当時は帰宅前に必ずや『ヒラタ』に立ち寄り、一杯ひっかけておりました。)なので、かれこれもう何十年になるのかな?
ゆえに僕のワインの趣味は全て知り尽くしておりますので、何も言わずとも彼に任せておけば全て安心なわけであります。
今回彼が選んでくれたのは、北イタリア フリウリヴェネツィアジュアリア州のシャルドネで樽熟成の極みとも言われる『Lis Neris jurosa Chardonnay (リス・ネリス ユローサ シャルドネ)』。
お腹いっぱいでしたが、お通し的なこの甘〜い「苺とイタリアンサラミ」のコンビネーションは、この強めの樽香の白にはベストマッチだったので 一瞬で平らげてしまいましたよ。
そしたらその余韻に浸っている途中、偶然にも小田氏よりさらにもっと古くからの友人である、日本におけるシチリア料理を牽引する名店『Don Ciccio(ドンチッチョ)』オーナーシェフ石川勉氏がいきなり店に姿を現したので、さらに店内は盛り上がりを極めましたが、白ワインボトルも底をつき、追加で赤もグラスで飲み干してしまったので、そろそろ先に撤収。
お店は狭いですが、やはり小田氏を慕うイタリアンネットワークは相当広いので、みんな1日の最後はここに集まってきちゃうんですよね〜やっぱこの男…だいぶ誰からも頼られておりますなぁ。。。😌
とにかく久々にイタリア尽くしだった熱い夜…若い頃は毎日イタリアンでもいいと思えた日々もありましたが、久々にこういった今や重鎮と化した、懐かしくも身近な 友と共にワイングラスを傾けると、すぐに当時の思い出が蘇るから不思議ですよね。
仕事柄、ファッションも含め、やはりイタリアとは切っても切れない縁がありますので、またもう一度昔で言う『イタ飯』を極めてみようかなぁ…まっ、弱りに弱った胃袋次第ってとこですかね…😅。