今年 3月に入り、Hawaii ホノルルで 3公演、フィリピンで 1Night、そして日本では名古屋と大阪、横浜と回る、
完全SOLD OUTのジャネットジャクソン『TOGETHER AGAIN TOUR』のジャパン公演最終日のチケットを
主催である日本テレビパワーで運良くGetでき、会場となる昨年9月に開業したばかりの『Kアリーナ横浜』に伺って参りました。
この公演のもうひとつの目玉として注目されていたのが、
今回のジャパンツアーオンリーのボーナスとして、あの『TLC』がスペシャルゲストとしてオープニングアクトを務めることでありまして、言うまでもなく、90年代のミュージックなシーンで大ヒットを連発したR&Bグループ…
当時僕も大熱狂していたベイビーフェイスとL.Aリードが設立した『LaFace』から1992年にデビューした彼女らは、セカンドシングルの「Baby-Baby-Baby」が全米チャート2位、R&Bチャート1位となって以降、全米で1,000万枚以上のセールスをあげたセカンドアルバムの『 CrazySexyCool』からのファーストシングル「Creep」や、全米チャート7週連続1位という大ヒットを記録した「Waterfalls」により、『第38回グラミー賞』』で「最優秀R&Bアルバム賞」を獲得するまで上り詰めましたが、一番人気であったラップ担当のレフト・アイが2002年に中米のハイウェイで自らSUVを運転中に木に衝突し、30歳の若さで他界して以来、事実上しばらくの間活動休止状態に陥ることになってしまいました。
ただ現在はオリジナルメンバーのT-ボズとチリの二人によるデュオ・ユニットとして、少しづつLIVE等の活動を行なっている模様であります。
そんな長いブランクを微塵も感じさせす、約10曲ほどの大ヒットソングを、引き連れたDJやリズムセクションたちと共に踊り 熱唱してくれた二人でしたが、昔からの大ファンである僕らからすると、やはり過去の音源から抜き出し使用していたレフト・アイのラップパートが 実に切なく、涙をそそってしまったのは言うまでもありません。。。
そんな大盛況の『TLC』のパフォーマンスが幕を閉じ、約30分ほどステージのリセットが完了した後に、ついに登場した大きなプロジェクターに映し出されたのは、『50 years of me(私の50年間)』と題されたジャネットの半世紀を描く映像の数々。
そのプロジェクターが上空に消えていくと、
そこにパープルのフード付きマント姿で現れたのが、
唯一無二の女性エンターテイナーとして世界を切り開いてきたジャネットジャクソン!!
2004年のスーパーボウルのハーフタイムショーで起きた衣装誤操作事件(いわゆるジャスティン ティンバーレイクとの間で生まれた「胸ポロ」事件)により、ひどいバッシングを受けたあとの復帰作で、本名のミドルネームを冠した「Damita Jo」から始まった、
全4幕における まずは「アクトⅠ」は、そのマントを脱ぐや否や、煌びやかなオレンジとゴールドのボディスーツにパープルの大きなリボンをウエストに巻いたスタイルで、
最新アルバム『Discipline』からの2曲を含む、 やや地味めでマニアックなダンスナンバーたちを披露…いやぁ〜それにしても驚いたのが、一応噂は聞いてはいたものの、だいぶ激しく太られていて、その迫力が凄かった…💦💦💦。
登場前までは盛りに盛り上がっていた会場中のファンたちも、一瞬皆シ〜ンと大人しく見守っていたぐらいですから(笑)、昔のあの細くてキレのあるチャーミングなジャネットを想像していた方々からすれば、その衝撃度は相当なものだったに間違いはないでしょうね〜😅。
「アクトⅡ」では黒いハットとモノトーンのふんわりスカートの衣装で登場し、
4人の選び抜かれたダンサーと共に、途中そのスカートをはぎ取りパンツ姿に変わるなどの演出を挟みながら、
長らくタッグを組んでいたジャム&ルイスと制作された1986年発表のアルバム「Control」の曲を中心に、
「Nasty」 やルーサー・ヴァンドロスとのデュエット曲「The Best Things in Life Are Free」らの
隠れた人気ソングを
徐々に取り戻してきた軽快なステップとダンスと共にご披露。
そして前半のハイライトとも言える
「Come Back To Me」「Let’s Wait Awhile」」「Again」「Any Time, Any Place」と続く超涙級の名曲バラードメドレーをしっとりと聞かせてくれると思いきや、
実は結構な時間、観客に歌唱を任せる演出でしたので、やはりもう昔のような美しすぎるソプラノボイスを出すことができないのは明らかでありましたが、涙を見せたような表情で所々発する高めな声は、相変わらずとてもキュートでしたので、まぁよしとしましょう。。。😅
全身オレンジの衣装を身にまとっての「アクトⅢ」では、
静かな曲から一気に
ペースを上げたダンスセクションにチェンジ!!
2001年の大ヒットアルバム『All For You』からの楽曲を始め、
『ブラックストリート』との「Girlfriend/ Boyfriend 」や2006年発売のアルバム『20 Y.O.』から「Do It 2 Me」「So Excited (feat. Khia)」と歌い上げました。
そしてラストを飾る「アクトⅣ」は、
もちろんジャネットを一躍兄であるマイケルジャクソンと同クラスの大スターに変貌させた 1989年リリースの作品
『Janet Jackson’s Rhythm Nation 1814』のセクションが
超カジュアルで親しみ深い
『Rhythm Nation』と描かれた黒いTシャツとブラックジーンズで華々しくもノリノリでスタート!!
一気にそのポップスとR&Bのチャートで1位を獲得した大ヒットアルバムから、「The Knowledge」「Miss You Much」「Love Will Never Do (Without You)」「Alright」「Escapade」と5曲連続で踊り歌い上げた後は、
フューチャスティックなミュージックビデオに映る兄マイケル・ジャクソンとのヴァーチャル共演となった「Scream」をロックアレンジで披露!!
そして圧巻の もはや歴史に名を残す『Rhythm Nation』でのダンスパフォーマンスは、
初来日の1990年 に「東京ドーム』で行われた『Rhythm Nation Tour』を皮切りに、若き頃から何度となくライブで見て参りましたが、
これだけ体型が変わってしまったにも関わらず、昔と何の遜色も無いキレッキレダンスを見せてくれたので、いやぁ〜感動したなぁ〜。。。
そしてアンコールは
ツアータイトルでもある『Together Again』を
昔ながらの愛くるしいライブパフォーマンスで会場をひとつにまとめ、本人自らが演ずる『ジャネットジャクソンの一生』を振り返る、まるでミュージカルなようなステージは幕を下ろしました。
そりゃあ彼女も僕よりひとつ歳下の57歳ですし、さすがにパフォーマーとしてあらゆる意味での年齢的なハンディは避けられない上に、さらにこの激太りが加われば どうしたってがっかりする部分も多々ありましたが、
もはや『生きる伝説』とも言えるジャクソン家の末娘として、やはりただ元気なその姿を生で見れるだけで最高に幸せ…ビヨンセを始め、リアーナやブリトニー・スピアーズなどの21世紀を代表するスターの面々に大きな影響を与えたジャネットの功績は、これからも永遠に失われることはないでしょう。。。