なぜ台湾グルメは美味しいか?という素朴な疑問にお答えしますと、時は1949年…国民政府軍を率い『中華民国』総統となっていた
蔣介石が、その後『中華人民共和国』を成立させた共産党首席の毛沢東に内戦で敗れ、中国本土から台湾に逃げて来たときに、中国各地から選りすぐりのシェフを一緒に連れて来たからだと言われてるのをみなさんはご存知でしょうか?
つまり1949年前後の2〜3年の間に、中国大陸各地から約120万人(主に軍人)が台湾にやってきたわけですが、その中に中国各地の優秀なシェフが多数含まれており、まさに『中華八大料理』の全てが、この時点で『台湾』と言う小さな土地に集結することになったというわけでありますが、それがどういった経緯で 屋台などの庶民的な店にまで浸透したのかはよくわかりません…😅。
と、まぁ〜前置きが長くなりましたが、今回も再び『台湾B級グルメ』のご紹介を続けて参りましょう〜!!
第二部の頭を飾るのは、実は数々のYouTubeをチェックした結果、僕が一番食べてみたかった永康街『天津蔥抓餅』の「ネギ餅」…ご覧の通り、毎日地元民や各国から訪れる観光客で行列ができているわけですが、
スタッフの手際がとてもいいので、そこまで購入するまでの時間はかからなかったかな…😌。
店頭のメインのメニュー看板の他に
日本語で書かれているメニューもあるので、オーダーは食べたい番号を指差すだけでも大丈夫…お初の今回は、一番金額の高い(笑)
「玉米起司蛋(とうもろこし+チーズ+卵)」(60NT$)を頼んでみましたが、いやいや予想を遥かに超える熱々生地のふわふわもちもち感と、かぶりつくほどに顔を出す充実の具材に、ようやく『食べ歩きグルメ』も悪くないなと感じましたよ〜次回は是非Hawaiiの「スパム」に似た「ハム」が入っっているものにトライしてみたいと思います。
そして台湾の街で喉が渇いたら、もちろん迷わず向かうのは
絶大な知名度と人気を誇るお茶を使ったドリンク専門店『50嵐(ウーシーラン)』…タピオカ入りの様々なアイスティーが有名なんですが、レモンジュースをベースにした「フレッシュジュース」もまた大人気でして、
僕は「梅入りレモンジュース」(M Size 50NT$)をオーダー…どのドリンクもそうなんですが、「氷の量」(標準から少冰、少なめ、なし、常温、ホットまで。)と「甘さ」(標準から9割、7割、5割、3割、無糖まで。)を選べるのが実に台湾らしくユニークであります。
1974年創業の和平東路二段にある有名な「蘿蔔絲餅(千切り大根入りの揚げ餅)」(30NT$)が有名な
『温州街蘿蔔絲餅達人』も、わざわざ2〜30分も歩いて並んでみたのはいいんですが、行列がピクリとも動かず、これは完全に数時間待ちだなと感じたので、渋々途中離脱。
やはり全てがスムーズに食べられないのが台湾グルメ…世界中からの観光客に加え、なんてったって台湾のほとんどの家庭では、屋台などで売られているご飯の方が、自炊をするよりも確実に安く済むのを理由に、あまり自宅では作って食べたりしないということで、大人気店ではこういった事態もあるあるなんですよね〜でもせっかくだから食べたかったなぁ。。。
そしてそして ついに最終日の夜に駆け込みセーフで体験できたのが、
「台湾」と言えば やはり『夜市』…特に3大夜市として有名な「士林、饒河街、寧夏」の中から僕が選んだのは、ホテルからも歩いて行ける距離という抜群のアクセスを誇る
『寧夏夜市』!!
ここはミシュランのビブグルマンに選出された屋台が3軒もあるという、夜市の中でも最もグルメな夜市として有名な上に、全長3〜400メートルほどの1本道と、思ってた以上に規模がそこまで大きくないので、非常に見て回りやすいところが人気とのこと。
ただやはり普段なら先がまるで見えないほどの大混雑で、なかなか前へ進まないことも少なくはないらしいんですが、この日は雨が降ってきたおかげで 人もまばらというわけで、逆に超ラッキーでありました。
というわけで、ついにその不夜城の中に入ってみると、
とんでもなく串が長く、とても一人では食べ消えないほどのボリュームを誇る
『大大燒烤』を横目に、
小麦粉でつくった生地にネギを巻き込んで焼く「葱油餅」をアレンジしたB級グルメで
焼きそばをはじめとする様々な食材をブリトーのような生地で巻いていただく「焼麺捲」が人気の
『鴻記鐵板燒蔥餅捲(ホンチーティエバンシャオツォンビンジュエン)』をはじめ、
ま〜るい鍋の中でグツグツと煮える、ま〜るいお餅が食欲をそそる、
人気スイーツ店『林記燒麻糬』もまさかのガラガラ。
あっ! ここもYouTubeで見たことがあるなぁ〜
ピーナッツを水あめで固めた塊をカンナで削り、
それをクレープの上に敷き、その上から「パイナップルとタロイモと小豆のアイス」と「パクチー」をのせ、
巻いていただくという摩訶不思議なスイーツ屋さん
『雅米花生捲冰淇淋』…意外にも後味さっぱりで非常に美味しく、オヤジの僕でも病みつきになりそう。
この店も毎日行列が絶えない大人気店ということでしたが、
やはり雨のせいで、まず日本人らしき人にも遭遇しないほどの状況でしたので、並ばず買えたのは奇跡としか言いようがないかもね。
さらに奥に進むと
「台湾風おでん」屋さんや
南国ならではの「カットフルーツ」店、
こちらは「串焼き」屋かな…とまぁ
気になり出したらキリがないほど、両サイドからのグルメ屋台の往復ぴんたと言った感じでありますが、
ついに見つけましたよ〜この店もまた日本を出発する前から、どうして行きたかったビブグルマン選出の名店屋台
『方家鶏肉飯』!!
まず何と言っても食べ歩きに疲れた時にはありがたい、ちゃんと座れる椅子とテーブルもあるお店でもありますので、夜市の雰囲気を味わいつつ、ゆっくり&しっかり食事をしたい方にはもう最高〜!!
メニューも至ってシンプルで、ごはん、おかず、スープの3種類。
もちろん日本語でも書かれているので安心であります。
ぐつぐつと煮込まれ「鶏肉飯」らの特製たれや具沢山なスープたちを眺めているだけで涎が出てくるわけですが、
いやぁ〜それにしてもマジで席に着くや否や一瞬で登場する名物の「鶏肉飯」(50NT$)をひと口いただいた時の衝撃はハンパなかったね〜!!
今まで食べたどこの店のよりもたれの味が濃厚で、正直これを食べられただけでも「台湾」まできた甲斐があったかも…😌。
「冬瓜と骨付き豚肉とハマグリの塩味スープ」もあっさりとし優しい味の中にコクがものすごく詰まっており、これは食べ歩きに疲れた五臓六腑に染み渡りますなぁ。。。
とにかく今回の台湾ツアーで最も美味しかったのはこの「鶏肉飯」で決まり!!
レストランでしっかりディナーをした後の『夜市』でしたので、もう何も食べられないぐらいお腹がはち切れそうでしたが、正直これならまだお代わりできるかも…😅。
いやいやそれにしてもこのご満悦の僕の笑顔…自分で言うのもなんですが、早くに亡くなった父親にそっくりであります…😌。
そしてもう一軒、どうしても行ってみたかったのが、
民生西路側の寧夏路に店を構える牡蠣オムレツの老舗店『圓環邊蚵仔煎(ユエンファンビエンオアジェン)』!!
こちらは屋台ではなく 列記とした店舗ですので、奥のテーブル席でゆっくりいただけるのはいいんですが、となるとやっぱ一杯引っ掛けたくなっちまうものの、もちろんビアーのかけらも存在しておりませんので、必要な方は近くのコンビニまでダッシュしましょう…笑。
店頭の大きな大きな鍋でいっぺんに大量に焼かれる、プリップリの牡蠣がこれでもかと入れられた
名物「蚵仔煎(オイスターオムレツ)」(70NT$)は
一瞬お好み焼きのように見えて、牡蠣と小白菜を卵でとじた、まるで葛のようなとろみがある生地が特徴の 食べ応えのある、外はカリカリ、中はもっちもちのオムレツで、仕上げに甘めのあんかけソースをたっぷりと…。
よく見ると 中にはやや小ぶりな牡蠣がぎっしりと詰まっており、こりゃ歩き&待ち疲れを癒す、元気の源になること間違いなし!!
「牡蠣オムレツ」にはとある伝説が残っており、明の武将であった鄭成功が、台湾をオランダの植民地支配から解放する際、戦地で腹をすかせた兵士たちにカキオムレツを作って振る舞ったことから、台湾の人々にとっては特に誇り高き自慢の一品とのことですので、やっぱ食べに行ってよかった。。。😉
いかがだったでしょうか?最も人気の高いと言われている『寧夏夜市』…まだまだご紹介できてないお店も山ほどありますが、
雨もまだ降り続いておりますので、今回はこんなところでご勘弁を…。
あっ! そうそう〜番外編で『寧夏夜市』の入り口付近にある
有名な台湾スイーツ店『古早味豆花』だけ、帰りにちょこっと寄って行こうと思ったんですが、
こちらは雨にも関わらず大行列ができており、渋々入店は諦めたんですが、
せめてドリンクだけでもと、店頭で台湾らしいものを購入して撤収。
『孤独のグルメseason5』で主人公であるゴローちゃん(井之頭五郎)が、台湾出張の際に訪れたことでも知られておりますが、この日のお客さんは皆台湾の方だったような気がしたので、やはり地元でも相当な人気店なんでしょうね。
最後の一軒は、帰国日のホテルチェックアウト後に訪れた「マッサージ店」のすぐ近くにあった、
創業からすでに40年以上経つという老舗鶏肉飯専門店『梁記嘉義雞肉飯』。
開業からずっと同じ場所で営業しているということで、もっとレトロっぽい店かと思ってたら、
2018年にリニューアルした上に 案外掃除が行き届いていたので、あまり老舗店という感じはしませんでしたね。
ここもまた大行列必至と脅されながらやってきましたが、まだ朝の10:30を過ぎたところだったので スムーズに潜入成功〜!!
丁寧に手で裂いた鶏肉をごはんに乗せ、サラッとした鶏の脂とタレをかけた看板メニュー「鶏肉飯」(単品 40NT$)か、
12時間以上コトコトと煮込んだ甘辛の醤油ダレが自慢の「魯肉飯」(単品 35NT$)をチョイスし(ただの白飯もあります。)、
(上段左から時計回りに。)「キャベツ」「茄子炒め」「タケノコ炒め」「さつま揚げ」「切り干し大根の卵焼き」「押し豆腐」…etcのおかず類の名からお好きなものを3種類と
半熟の「目玉焼き」か「煮卵」を選べるセットが人気とのことで、半強制的にそれをオーダーさせられましたが(😅)、正直味の方は全てイマイチ…特に「魯肉飯」は、安っぽいコンビーフのような匂いと味だったので、我が家のグラが毎日食べている缶詰のペーハーご飯が頭に浮かんでしましたね〜😅。
体が喜ぶ
「鶏肉と椎茸のスープ」(70NT$)や
「タケノコとスペアリブのスープ」(55NT$)はとても美味しく、二日酔いの時に大きな味方となってくれること間違いなし…ただこの国はあくまでも「お茶文化」であり、「お酒文化」はあまり発達していないので、みなさんそんなになるまで呑むこともないでしょうから、そんな気でスープを啜る方は おそらく一人もいない気が致します。
是非、日本…いや麻布のどこかで、こんな薬膳スープ専門店ができることを祈りましょう。。。
いかがでしたでしょうか…2部構成となる僕の初「台湾」B級グルメレポート!!
えっ?もっと行けただろうって??
冗談は白ワインが飲めないだけにしてくださいよ〜笑。
還暦近いオヤジに、休憩なしの歩いては並び、歩いては並びのB級ツアーは、もういい加減これぐらいが限界!!
やはりプールサイドで泡を片手にのんびりしたい僕としてはこれでも頑張った方じゃない??
まぁNEXTがあるかどうかはわかりませんが、とりあえず未体験のものを経験できたことには非常に感謝…次回の『台湾旅行記 Vol3』では、屋台ではなく、もう少しエグゼクティブな大人気レストランをご紹介できればと考えておりますので、そちらも是非少しでもみなさまのお役に立てればと願っております…😌。