作日は「母の日」と言うことで、あえてここでご報告させていただきますが、
実は80歳を過ぎてからの悪性リンパ腫の克服、そして乳がんの大手術、さらに腰回りの骨折と、何度にも及ぶその大きな大きな壁を乗り越えてきたスーパーおばちゃんの我が母親小川洋子ですが、90歳を目の前に再び悪性リンパ腫が再発し、半年ほどお世話になった伊東氏宇佐美の介護老人保健施設から、
東京都杉並区にある 高齢者や要介護者を主とした医療サービスを提供してくれる病院に場所を移動し入院することになりました。
わずか半年前までは、大好物の鰻をお土産で持っていくと喜んで頬張るほど元気な姿を見せていたんですが、その後いきなり老衰化が進み、ついに自分の力では立てなくなったのをきっかけに、自宅近所の介護老人保健施設に入っていたんですが、さらに極度の老人性痴呆症(ぼけ)も進行した上に悪性リンパ腫の再発まで確認されてしまい、もうどうにもそこの施設ではお手上げ状態ということで、この日を迎えることとなりました。
未だコロナの影響で息子の僕ですらその施設内に入ることができなかったもんですから、搬送車による伊東から東京への移送で杉並の病院に到着した時が約半年ぶりの再会となりましたが、最初はやはり僕のことも誰だかわからずキョトンとしていたものの、
理解してからは ご覧の通りに「あ〜〜〜カズくん〜〜〜!!」と超笑顔を見せながら
ちょっぴり安心したような仕草まで見せてくれたから
僕もひと安心。。。
一緒に駆けつけた、孫でもある、兄の息子の大輝のこともすぐに理解したみたいで、
笑顔が止まりません。
そのまま入院するにあたっての検査を受けた後に
病室に入った母ともう一度対面…未だこの病院でもお見舞い時間はたったの10分と決められているために、そんなには会話はできませんでしたが、
とにかくお酒でも飲んだかのようにほんのりと赤く顔色がいいのと、ほっぺたを触るとあまりにツルツルなのがさすがオフクロ。。。
この歳で ほとんどシワもないところを見ると、やはり僕は完全に母親似なんでしょうね〜。
僕の父も同じ「悪性リンパ腫」が原因で他界したもんですから、まさか母親までと神を恨んだこともありましたが、今のところ 別にどこの痛みもなく過ごせていることだけが唯一の救い。
ただ病気そのものよりも、食事が思うように喉を通らなくなってしまい、その結果体力がどんどんと落ちてしまっているので、正直 何が起こってもいいように最低限の覚悟はしておかない状況が続くことだけは確かなんですが、とにかく決して諦めることなく、少しでも母上が好きなものを差し入れしつつ、顔を見せに行きたいと思っております。
とにかく僕以上に「わんこ命」の母ですので、僕と同じぐらい…いや、それ以上にグラのことが大好きなもんですから、僕からも院長先生にお願いし、玄関先なら会わせてもいいと許可を得たので、次回は(と言ってもすぐですが…。)必ずやグラ姫を連れ、母の大好物の「鰻」を持参し面会に挑もうかと考えております。
そしてもう一人…僕の母とは2歳歳下になる 北海道生まれの義母には、彼女が食べ物の中で最も好きだというシーフードを堪能していただこうかと、
「赤坂御所」前をちょこっと曲がったところにある、南イタリアの小さな漁村にあるようなリストランテ
『ラ.スコリエーラ』を予約…。
特に勢いのあるファッション業界人がよく利用するお店として有名なこの店ですが、
ぶっちゃけ僕は今回が初訪問!!
オーナーが八丈島出身の漁師さんということで
毎朝築地や八丈島などから届く新鮮な魚と美味しい野菜を使用し、
本物の「地中海の味」を再現するこのお店は、日本でも珍しい魚介類に特化したシーフード専門のイタリア料理店であります。
初心者ですので、陽気なマダムから詳しい内容のオーダーの仕方や本日の魚の種類などを聞きながら、まずは僕の大好きな
シチリアの「Cusumano Jalé(クズマーノ ヤレ)」がリストにあったので、すぐさまそれを開けてもらい乾杯!!
流れとしては
アミューズの「カラスミ」から始まり
アンティパスト(前菜)は五品以上なら何品でも選べる、「本日の小皿料理の盛り合わせ スコリエーラスタイル」の中から、
*本日のペッシェ クルード(いわゆるカルパッチョのことで、この日はオオダイ、メイチダイ、イサキの3種類)
*サムライオイスター
*北海道の雲丹
*自家製 海の生ハム(カジキマグロの燻製)
*穴子のサルシッチャ
の5種盛り(¥1980)。
自家製のパンを挟んで、パスタは
この店の名物でもあります「アオリ烏賊のラグー入り イカ墨ソース」(¥3500)をスパゲッティではなく低加水パスタでいただき、
もう一品はたっぷりの蟹身が入った「毛ガニの濃厚トマトソース」(¥4500)をリングイネで。
そしてメインとなりますお魚は
「本日のお魚」のなから「金目鯛」をチョイスし、
やはり名物の「アクアパッツァ」(地価)に調理していただきました。
この店では魚の種類によって異なる10種類ほどの調理法が用意されておりますので、その組み合わせを考えるだけでもウキウキしてきちゃうから楽しいよね〜。
ドルチェまで3種盛(ティラミス、ピスタチオのジェラート、レモンソルベ)にしてもらい、魚好きの義母も大満足でフィニート。
自分の母親とは対照的に、まだまだとても元気で大食漢でもある義母を見ていると、やはり人間好きなものが食べられなくなったらおしまいなんだなぁとつくづく感じましたが、まぁ僕らの年代ともなれば どうしたって避けられない現実でありますので、悲しむばかりでなく 強い覚悟を持って、その現実に立ち向かわなくてはなりません。
実の母親に関しては、正直明日亡くなってもおかしくないし、もしかしたら1~2年長生きするかもしれないといった、とても流動的な状態が続くわけですが、まぁ両者とも90歳近いわけですし、どちらの母親にも本気で1日でも長生きしてもらいたいと心の奥底から願う、そんな「Mother’s Day 2023」でありました。。。😌