古くからの親友と語り合おうと待ち合わせをしたのは、
数日前に初めて訪れ、感動の渦の中、一瞬でこの店の虜になってしまった西麻布の大人の隠れ家『イタリア食堂 MALTA』。
その親友とは、
のっけから「子供が孤児にならないよう、夫婦で飛行機に乗る時は別々の便ですぞ。」という発言に、「皇室かっ!!」と突っ込まざるを得なかった(笑)、慶應義塾卒で、「リクルート」のトップ編集者から、今現在は地方再生に基づく食材や食品の情報を「伝えたい」生産者、メーカーと「知りたい」バイヤー、仕入担当者を結びつけるバイヤーズガイドの編集発行人を務め、 日々国内中を駆け回る永瀬正彦氏…いきなりその日焼けした表情と、オールバックに整えられたブラック&ホワイト(まぁほとんどホワイトですが…苦笑。)のヘアーを目の当たりにしたら、どう見ても漫画『美味しんぼ』の登場人物であり、「美食倶楽部」を主宰する世界的陶芸家海原雄山にしか見えなく、もう頭っから笑いが止まりません。🤣
今夜はここんとロクなこと続きだったもんですから、お互いの近況+会う度に何か嫌な思いをする(笑)ちょっと困ったちゃんな共有の友人たちのおもしろ話を酒のつまみに盛り上がろうという企画。
今回も一発目は「可能な限り安い価格で、可能な限り最高なワインを。」をモットーにするポルトガル産「Vidigal Wines」の「Espumante Branco Metodo Classico」からのスタート。
お通しも、見た目は前回と同じ「ローストポークいちじくソース」と「スパニッシュオムレツ」なんですが、オムレツの中身が「小松菜」から「ゴーヤとコーン」に変わっておりました。
酒のつまみにと「自家製燻製(梅干し、本鮪、ゴーダチーズ)」を頼んだら、
女将が「梅干しの燻製にめちゃ合うんでどうぞ〜!」と本当にオススメの夏酒を振舞ってくれました〜いやいや、さすが酒呑の気持ちをよくおわかりですなぁ!!
シェフからは「メニューにないんだけど、絶賛してくれた鱧と、あとは牡蠣をミキサーで形がなくなるまで潰してソースにしちゃったグラタンが一人前だけ作れるけどどう?」と言われ、もちろんのことオーダー。
心の中で「やったぁ〜!!」と叫びながら、待つこと数分…
つい数日前に初訪問し、ここ10年で口にしたものの中で一番美味しくて感動したあの「愛媛産 鱧のチーズフリット 洋風梅肉ソース」がついに目の前に!!
前回は一皿 3つの「鱧」を二人で取り合いになりましたが、今回は一人 3つずつ出て来たから、もう思う存分抱え喰いで堪能することができました。
相変わらずカリふわな「鱧」の食感と究極の「梅肉ソース」との相性がもうたまらん!!
やはりこれにはキンキンに冷えた白でしょと、これまた前回いただいて、そのコスパの良さに目ん玉が飛び出た、カリフォルニアの「ADULATION CHARDONNAY 」を頼むと、さらにそこに到着したのが
シェフ特製「牡蠣のグラタン」…。
これまたどこまでもシャルドネと合うお料理の出現に、二人顔を見合わせながら「最高のマリアージュですな。」とワインをがぶ飲み…苦笑。
いやぁ〜こんな牡蠣がペースト状になって、影も形もない「牡蠣グラタン」なんて生まれて初めて口にしましたが、これはヤバい。。。
オーブンで焼かれた表面カリカリの中しっとりクリーミーな食感…これは牡蠣の苦手な方でもすんなりといただける、あるようでなかった大発明なんじゃないでしょうかね〜。
濃厚なのが続いたので〆は少しサッパリ系でどうかなと永瀬に相談すると、「まだまだコッテリでいけますぞ!」と今宵はとことん食べるつもりだったみたいなので、僕も覚悟を決め、
前回はリゾットでいただいた、「北海道産ムラサキウニ」を、今回はパスタで作ってもらった超超濃厚「生雲丹のリングイネ」をガツンといただき、もうさすがに思い残すことは何もございません。
シャルドネもあれよあれよと空いてしまったので、ここでスッキリ
〆の「サワー」をお願いすると、前回は「スダチ」でしたが、今回は「へベス」という、柚子、スダチ(徳島県)、カボス(大分県)、じゃばら(和歌山県)、シークヮーサー(沖縄県)などの仲間だという宮崎県特産の香酸柑橘で作ってくれて、これがまた笑っちゃうほどアルコール濃いめで、いやいやウマい!!
そしてお会計ともなると、更なる驚きで、これだけオヤジ二人で飲んで食べて、一人¥7000ってどういうこと??
永瀬氏も日焼けした赤い顔をさらに真っ赤にさせながら、「カズちゃん、安すぎない?」を連発し、ご満悦で海原雄山化したままタクシーに乗り込んでおりました…笑。
僕はと言いますと、昨日まで熱が出ていたこともあり、この日のジムもパスをして運動不足でしたので、『MALTA』からトコトコと西麻布を通って自宅まで歩いて帰ることにしたんですが、
そしたらいきなり交差点近くに、華やかに目に飛び込んでくる見知らぬラーメン屋ができていてびっくり!!
その名もストレートに『麻布 チャーシュー軒』。
すぐさまネットで調べてみると、どうやら荻窪の人気店『there is ramen』が手掛けるお店とのことで、その『there is ramen』自体全く知らないのでなんとも言えないんですが、そこの店主はそれ以前にもラーメン通には人気の御徒町『鴨to葱』や、恵比寿『手打 親鶏中華そば 綾川』などを立ち上げた方らしく、いわゆる「ラーメン界のカリスマ」な方とのこと。
まぁとにかく食べてみなきゃ何もわからないんですが、もちろんこの時はただ横を通り過ぎただけでしたので、その感想はいつしか伺った時にでも…営業時間が19:00〜7:00というのも実にユニークですので、これでまた深夜の西麻布ラーメン戦争再勃発の起爆剤となるのかどうか??
まっ、どっちにせよ このブログにもよく書いている通り、僕は「チャーシュー」に全く興味がないので、いつ食べられるかどうかははっきりと断言できかねます。。。😌