しとしとと降り続ける雨の中、スリップ注意の電光掲示板を横目に高速をひとっ走り
金曜日恒例の俳優 高橋克典MCによるBSテレ東『ワタシが日本に住む理由』の収録のために横浜市青葉台の古民家スタジオに9時半入り。
ONAIRは8月の半ばのサンサンと太陽が降り注ぐ季節(であろう)ということなので、本日の衣装は『RED』繋がり…
まず1本目は『BAGUTTA』の真っ赤なワッフルコットンシャツに
『TAGLIATORE』のネイビー×オフホワイトのコットンリネン ダブル ジレを
さらりと合わせ、
『PT01』製 ブルー×ネイビーチェックの2タックパンツで
まるで南国の「太陽と海」をイメージさせるような鮮やかなカラーリングのコーディネーション。。。
2本目は真っ赤な『FEDELI』のパイル地Tシャツに
ナポリサルトの聖地といわれる町、サン.ジョルジオ.ア.クレマーノで創業した『MILS 1964 SRL社』のオリジナルブランド
『Mario Muscariello(マリオムスカリエッロ)』の代表作「カプリシャツ」のブラウンで
本当はストライプかなんかのショーツを合わせて「イタリアのアマルフィ海岸あたりをふらり一人旅」…みたいなイメージがベストなんですが(笑)
メインMCですので そこまでカジュアルにもできないので 『PT01』のどんだけ柔らかいのっつうぐらいソフトな
ベージュサマーコーデュロイパンツでスキっと合わせてみました。。。
するといきなり、「真夏のクルージング旅なんかに最高じゃん!! 」とこのカプリシャツをメチャ気に入ったKATSUは即購入!!
今回はTシャツをインしましたが、焼けた自肌に胸元ガンガン開けてざっくり着るのがベストなアイテムですので、そんな旅には大活躍間違いなし…船旅上手なKATSUにはもってこいでしたね〜笑。
夜は『際コーポレーション』が経営する恵比寿の和食店『食堂つるかめ』が
いきなり業態変更し、六本木ヒルズを始め力を入れている
鰻専門店になったという
噂とともに
オープニングサービスで高級「鰻重」を始め 数々のメニューが激安になっているとの情報を耳にしたので、「これは早く行かなければサービス鰻がなくなってしまうのでは…。」と貧乏性丸出しで早速予約を… 。
そして18:00のオープンと同時にまだ誰も客のいぬ店内に潜入成功!!
早速メニューをチェックしてみると、 風の噂で聞いた つまみや串物も一部お安くなっているというサービスはすでに終了しておりましたが、
しっかり鰻重だけは大安売りになっておりましたので、後のお楽しみにとっておいて まずは
定番の「うざく」に
「うなぎ煮凍り」、
そして「う巻き」と鰻がらみのつまみを立て続けにオーダー…。
各テーブルに設置されている 鰻の頭をバイタミックスで挽いてふりかけにした粉末がやたら珍味で、「どのお料理にかけても美味しいですよ。」とスタッフに勧められたもんだから
「う巻き」にかけてみたら、確かに風合いがさらに増して こりゃイケちょりますなぁ。。。
ただしサービスで出してくれた「鰻の頭の甘露煮」みたいなものは、そのグロテスクな外観も含め ちょっとお子ちゃまの僕にはハードルが高すぎたかなぁ…苦笑。
「さすが味が濃くて有名な際コーポレーション! 」っつうぐらい 結構全ての味がだいぶ濃いので、箸休めで「胡瓜 ゆず塩」を頼んだら、またコレが濃いっつうじゃないですかぁ〜やはり中華だろうが和食だろうが 関係なく徹底して濃いんですね〜このグループは…苦笑。
ココは いわゆる「腹開き、蒸さない、金串を使う、頭をつけたまま焼き最後に落とす」といった関西風なので、「白焼き(ハーフ)」なんかもその場でさばいて一気に焼き上げるから 出てくるまでそこまで時間はかかりません。
おそらく僕的に初めてだったかもしれない関西風鰻は やはり蒸してふっくらさせた関東風とはまるで異なったワイルドな印象で、表面がカリカリなのが一番の特徴…。
そしていよいよ待ちに待ったお目当の「鰻重」をオーダー…だいたいどのお店でも通常の鰻は一匹 200gぐらいらしいんですが 、ココではなんと約333gと超特大!!
まずは普通の漆のお重で提供される「鰻重 並」はこんな感じ…鰻の並、上、特上の差とは質は全くどれも一緒で ただ量が異なるだけなので、この並で だいたい一匹の半分のボリュームということになります…通常価格¥3400が本日は大特価の¥2000ポッキリ…笑。
でもさすがに大きいと自慢するぐらいですからこれでも十分に食べ応えありますね〜!!
「山椒」もなんと珍しい「生山椒」とこだわりを見せておりますが、正直普通の山椒の方が僕は好き…いちいちつけるのも面倒だしね…苦笑。
そしてそしてでてきちゃいましたよ〜なんか見たこともない大きな白木の箱で提供される「鰻重 特上」!!!
これで 丸々一匹ということで、つまり「上」は 3/4ぐらいとのこと…お値段は通常価格¥6800のところ本日は¥3800でご提供していただきました。
実はこの上に「天下無双 得得上」という1匹半というのが存在しまして それは通常価格は¥8800…今現在は¥5800でのご提供となっておりますのでハングリーな方はぜひトライして見てはいかがでしょうか。。。(笑)
感想を正直に言わせていただくと、やはり関西風になれていないせいか このカリカリ感の強い噛み応えのあるしっかりした身があまり僕好みではなく、やはり蒸してふっくら柔らかくさせた関東風の方が断然好きだなと感じたのが本音のところ…苦笑。
あとはやはり先程ももふれた通り、「際コーポレーション」の社風そのものというか味があまりに濃すぎるんだよね〜
鰻のたれはもちろん、 ご飯もそのたれがしっかりかかりすぎて 箸休めで逃げられる白飯部分がほぼゼロ状態だし、「お吸い物」と「漬物の胡瓜」がまた激ソルティーで喉が渇いて仕方がないといった状況…。
その上 一種類しかない白ワインをボトルで頼んだら「あっ、すいません…一本も冷えてないからすぐ冷凍庫で冷やします。」ってちょっとご冗談でしょ…??
出血大サービスだから 満員御礼必至かと思われた店内も、僕が店を出るまで暖簾をくぐったお客は ただ鰻重だけを食べにきて 食べ終わるとすぐさま出て行ってしまったおじさま一人だけだし、これで通常価格になったらちょっと不安が残るのがぶっちゃけ心配なところですなぁ…汗。
ただスタッフ自体はみんないい方ばかりで
案の定 食べきれなかった鰻重をTo Goしたいと言ったら、残ったたれまみれなご飯を詰めるのではなく 全て新しいご飯を詰めなおしておみやにしてくれた(ただし その新しいご飯も 後で蓋を開けたらたれまみれでしたが…苦笑。)のにはいたく感動いたしました。。。(涙)
侍の多い江戸では「切腹」を連想させるので背開き、商人文化の関西では「腹を割って話す」というところから腹開き…なんていう捌き方の諸説も面白おかしく説明してくれた大将も、一見怖そうですが 話すととても気さくで笑顔がチャーミング…まぁ最終的に結論から言うと、僕が関西風になれてないってだけで、味が濃い薄いも含めて やはり 食べる人の好みで その楽しみ方が全く変わってくるのが、またこの『鰻』の奥深いところでもあるんだなぁと いい歳こいて勉強になった 一夜であったことは確かであります。。。(笑)