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-生きる伝説、「ボサノヴァの神様」がついに…ただただ R.I.P。。。-

生きる伝説、「ボサノヴァの神様」がついに…ただただ R.I.P。。。

「ボサノヴァの神様」…

そして「ボサノヴァの父」と称される伝説的ブラジル人歌手でギタリストのジョアン・ ジルベルト氏が7月6日にリオデジャネイロの自宅で死去していたことが判明…88 歳でした。

アメリカのサックスプレイヤースタン.ゲッツと組んで 全米にボサノヴァブームを撒き散らした1964年発売のGETZ/GILBERTOによってその名を一気に全世界に広めた彼ですが、

1931年6月10日、ブラジル北東部のバイーア州ジュアゼイロに生まれてから成功までの道のりは容易なものではなく、

サンバのリズムをギターだけで表現するその特殊な演奏方法を発明し 乗り込んだ大都会リオ.デ.ジャネイロで 後の盟友アントニオ.カルロス.ジョビンと出会い、徐々に世に送り出されるまでは貧困の中 マリファナ中毒にも陥っていたほど苦しい生活を送っていたとのこと…。

それこそ僕も 高校時代に初めて聞いたそのやる気のない(笑)語りかけるようなその静かな歌声に惚れ込み、一気に『ジョアン.ジルベルト中毒』にかかってしまったわけですが

20〜30歳代の頃、8年間勤めていた まだ中央公論社から出されていたGQ JAPANのファッションディレクター時代に 彼の痕跡を求めて 彼の故郷でもあるバイーア州の州都『サルヴァドールで2週間以上にも及ぶファッションシューティングができたのは僕のスタイリスト人生の中でも一番のいい思い出であります。。。

日本で言えば『京都』にあたるブラジル最古と言われる伝説の街『サルヴァドール』「奴隷の街」としても有名なので、行く前までは一瞬で持ち物が盗まれるとか夜の外出は危険とか、なんせ誰も足を踏み入れたことがなく情報不足で 様々な憶測が流れておりましたが、その真逆とも言える 青い海に青い空、街中はカラフルな建物に囲まれ 貧しいながらも人はみな笑顔で心優しく、(多くの日系移民による恩恵に感謝しているブラジル人は 特に日本人には尊敬の目を持ち 優しいのです…はい。。。)都会とはまた違った田舎のブラジル料理はお米中心なので日本人の口にも完璧なほど合うし、そしてそして、何と言ってもタクシーに乗っても どこへ行ってもラジオから流れてくる心地よすぎるボサノヴァミュージックと、それはそれは僕が今までに経験した中で最も天国に近かった街であったことは間違いない場所…。

さらに説明を加えると、この地にある BomFim(ボンフィン)教会の近くで売られている、「+Lembrança do senhor do bonfim da Bahia+」(バイーアの良き結末の主の記念)と書かれている 長いリボンを手首や足首に2回巻き、3回結びつつ その時に各1回ずつ計3回お願い事をすると それが自然に切れた時に願い事が叶うといわれている いわゆるミサンガ『サルヴァドール』で生まれたもののひとつだし、

マイケル.ジャクソンの名曲「They Don’t Care About Us」のPVで一躍世界的に有名になった、国際的認知を得ているアフリカ系ブラジル人の文化団体で 1979年に設立して以降、その目的を、人種差別と戦い、自尊心を持ちアフリカ系ブラジル人であることを誇りに思うことを奨励し、そして社会から孤立したすべての人たちの市民権のために戦うことに置いている、主にカーニバル中心に活躍し、音楽、舞踊、演劇そして芸術を通して、

アフリカの文化、伝統等を受け継ぎ伝える集団オロドゥンもこの地を中心に活動しており、僕らもその歓迎を受けたのも今となっては夢のような出来事でありました。

奇人変人としても有名で、あまり外出もしないのでその姿を見ることは稀とされておりましたが、まさかの70歳を超えてからの2003年に初来日初公演を果たした時はその感動に手が震えたのを今でもお思い出します…。

なんせ気まぐれで その時もまだ本当に演奏するのかどうかもわからないといった主催者側も怯えていた公演でしたので、まず挨拶がわりのスタートが 早速の2時間半遅れ…苦笑。

ライブ構成としては本人一人がギター1本で淡々んと演奏していくだけのウルトラシンプルな流れでしたが、途中いきなりその弦を弾くのをぱたりとやめ そのまま座ったままで 待つこと約1時間…ようやくスタッフがステージに現れ本人のもとに行くと、なんと疲れて寝てしまっていたという考えられないオチでありましたが、お客の誰もがブーイングを起こすこともなく ただじ〜っと彼を見つめて待っていた不思議な時間がとても印象的でありました…もちろんライブ終了時間は深夜0:30過ぎと、普通では考えられないい時間帯でありましたが、ただ彼を一目見れたことだけで 誰もが感動のの坩堝にはまっていたことは確かであります。。。

僕の愛する音楽の極みにずっと君臨し続けていたジョアン.ジルベルト…心よりご冥福をお祈りいたします。。。

 

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