ダイエットを始めて、「焼き鳥」に次ぐ外食の多い食べ物と言えばやはり「日本そば」。
いつもは地元麻布十番にある「そば焼酎のそば湯割り」がめちゃウマで 総合評価No1の『更級堀井』を中心に、「らんぎり」か「カレーそば」を食べたい時だけの『麻布永坂 更科本店』、そしてグラが入れる『麻布川上庵 』か、あるいは冷酒と光り物でまったりが嬉しい『千利庵』& 混んでなければ『おそばの甲賀』…といったあたりが多いんですが、この日は珍しく
広尾にある築100年近い日本家屋の建物がノスタルジックで趣がある『さ和長』さんを予約。
本当は一階が昔ながらで情緒的なんですが、いつも混んでいるので、改装をし、畳敷きでは無くなってしまった(残念!) 2階の広いテーブル席でゆったりと過ごすことにしました。
この店は芋、麦、蕎麦の3種類の焼酎をボトルではなく、それぞれお好みで大小のデキャンタにて提供しているので、人数によって飲み切るにはちょうどいいサイズが選べるのが嬉しいところ…「もろみ味噌」のアテがついてきて、いかにも昔ながらのお蕎麦屋さんに来たと言った感じであります。
僕は今回も飽きずにドリンクは「そば焼酎のそば湯割り梅干し入り」で決まり!!
もちろん日本酒も店長が日本全国の地酒を隈なく厳選した品揃え。
お料理の方は、かつて西麻布で約30年の実績を誇った『茶寮つくし』(現在、西新橋にて営業)で修業をした職人が手掛けており、常に50種類以上の四季折々の逸品がラインナップされているので、選ぶのが結構大変。
この日は「なめろう」(¥1500)から始まり、
「いか下足焼き」(¥900)に、
「親子煮」(¥1200)、
「あじフライ」(¥1500)をつまみに、結局「そば焼酎」は「デキャンタ小」を頼んだつもりだったのに、お店の方が間違えて「大」が来ていたことが判明し、確かにちょっと多いかなぁなんて思いながらも、案の定飲み干してしまい 結果オーライ…笑。
お腹がいっぱいだったので「お蕎麦」をどうしようかと迷ったんですが、やはり「蕎麦屋」に来て「そば」を食べないのもなんですからと、シンプルに「せいろ」(¥900)を一枚…結構しっかりとしたボリュームで登場しましたが、喉越しがあまりによかったのでつるっと瞬殺でやっつけてしまいました…😅。
この『さ和長』さんは、もちろん夜もいいんですけど、休日の昼下がりなんかに一人ふらっと暖簾をくぐり、冷酒の酒器を傾けながらゆったりとした至福のひと時を過ごすのがまたオススメ…外国人の多い近代的なイメージの広尾近辺ですが、ここだけはいつからか時が止まったような懐かしい空間が今も残っておりますので、お近くにお越しの際は是非一杯立ち寄ってみてくださいね。
そしてもう一軒…究極のノスタルジックなお蕎麦屋さんといえば
1884年(明治17年)創業の、
現在は四代目小高孝之氏が受け継ぐ、あの食通としても知られる昭和の大小説家池波正太郎氏がひいきにした店としても名高い
『神田まつや』…超久々に伺いましたが、
いやいや相変わらずのこの混み様…そこまで広くない店内ですが、
歴史の重みを感じ取れるよう、内装は創業時の雰囲気をそのまま残しておりますので
壁にかけられた古い「こね鉢」や「柱時計」を見ているだけで、どこかタイムスリップしてしまいそうな錯覚を覚えます。
「御酒」(¥880)は銘柄はわかりませんが熱燗か冷やの2種類のみで、すっきりとした くいくいと呑んでしまうタイプ…またおちょこのサイズがやたらと小さいので、これもお酒が進む理由かもしれません。
この日は「葉わさび」(¥495)に
名物の「にしん棒煮」(¥990)を始めて口にしましたが、いやぁ〜こんなに美味しい「にしん」をいただいたのは生まれて初めて!!
こんな歴史的な建造物の中で、
さらにこちらも名物「親子煮」(¥1265)なんかも突っついてしまったら、
そりゃもう1本追加してしまうのも致し方ございません…苦笑。
〆は僕的に「海老天」がダントツで東京No1の「天もり」(¥2350)で決まり…しばらくぶりだったせいなのか、記憶が定かではないんですが、ここの「お蕎麦」って昔からここまでアルデンテだったっけなぁ〜シコシコで滅茶苦茶ウマいんですけど!!
とにかく海老の揚げ具合や衣が完璧だから、もちろん熱々の「天ぷらそば」(¥2350)も魅力的だし、「天丼」(¥3465)も見るからにウマそう…いやぁ〜周りを覗いただけで目に毒と言いますか、ついついダイエットをしているのを忘れてしまいそうであります。
やっぱ日本人にとって『蕎麦屋でやる一杯』ほど優雅で贅沢なものはないですね〜正直僕は毎日でもノープロブレムであります。。。