7月の頭に、一度「夏のロケスペシャル」が入ったので、古民家スタジオでの収録がだいぶ久々となる、
高橋克典MCによる BSテレ東の大人気番組『ワタシが日本に住む理由』…1本目の衣装は、シンプルに「EVERYDAY IS A NEW DAY」のメッセージが胸に刻まれた、満を持してのネイビーモックネックロングスリーブ ドレスT(Vandori)一枚に、
よく見ると生地の織り目で静かにチェックになっている
真っ赤なコットンパンツ(PT)といった、まるでラルフ.ローレンデザインのオリンピックU.S.Aチームのようなワイルドさすら感じる若々しいコーディネート。
2本目はサックスブルーのポロシャツ(Fedeli)の上にボーダー半袖ニット(Vandori)を重ね、トラウザーズ(PT)も爽やかなブルーでまとめた
大人のマリンルック…パーマのかかったややロン毛のヘアーとも相性が良く、なんともセクシーじゃないですか〜いよいよ 来週からは、9月から始まる 舞台『酔いどれ天使』の稽古に没頭する日々に突入であります。
あっそうそう…毎回この収録のために「首都高速」に乗って「東名川崎インター」まで行くわけですが、よく考えてみたら オリンピック開催による首都高¥1000割増の条例に基づき、行きだけで¥2000近くもかかってしまい焦ったなぁ〜汗。
昔なら交通費なんて全て番組の経費で落とされましたが、今のご時世全て自腹ですからこりゃキツイ!! ただでもギャラが気が遠くなるほど安いのに、スタジオの往復で¥4000近くも取られたら そりゃたまったもんじゃありません…というわけで帰りはケチに(苦笑)「東京インター」で降り、首都高を使わず都心まで戻ることに…苦笑。
でも思ってた以上に下がそんなには混雑していなかったので
約束していたヘアカットの時間にも間に合い、無事さっぱりと…ようやくこれで「カンニング竹山」ヘアーからおさらばであります…笑。
その後は超超久々のここですよ〜ココ〜!!!
代官山で38年間…近所には芸能関係者の自宅 & 事務所が多かったことから、常に店はいわゆる業界人だらけで賑わっていた、あの伝説の『寿し屋の市勘』が、2018年4月 渋谷 の桜丘町に移転し、『すし いちかん』と名前を変えてリニューアルしてたって、みなさん知ってました??(汗)
というわけで 遅ればせながら今更ですが、大きなカウンターが二つもあった代官山時代のお店を、ギュ〜っとコンパクトにまとめた、よりアットホームで小洒落た寿司屋に生まれ変わっていた『すし いちかん』さんに初訪問。。。(便利な個室も完備。)
僕の全盛時代(嬉しいのか悲しいのかわかりませんが、あまりに早熟の20代であることは確かです…笑。)には、多分 週に2〜3回は違う女性(苦笑)を伴って店に伺ってたんじゃないかなぁ…あと、ここの「ばらちらし」があまりに美味しく 、その噂を聞きつけた ありとあらゆるファッション撮影チームに大ブレークしてしまい、今では もうどこも経費も落ちないから とても考えられないかもしれませんが、恵比寿や代官山、中目黒付近のスタジオでシューティングを行う時は、ほぼ100% ランチは『市勘』の出前で 贅沢な「ばらちらし」を頼んでいたんですよね〜。
いやぁ〜懐かしいなぁ…涙。
現在 74歳の生粋の江戸っ子である大将見市幸次氏は、むしろ昔より若返ったんじゃないかってぐらいに真っ黒に日焼けして今も健在!!
2017年2月に代官山を閉めてから、少し離れた場所で敷居の低い小さな寿司屋でもやろうかと店舗を探したらしいんですが、お気に召すところが全く見つからず、そのまま1年と数ヶ月 趣味のサーフィンとゴルフ三昧の日々を過ごしていたものの、あまりに刺激がなさすぎるのと共に 、奥様にも浪費ばかりかさんでいい加減しろと怒られたのをきっかけに(笑) 、ようやくこの「桜ヶ丘」という場所で再開したとのこと。
実に大将らしいエピソードですよね〜😂。
昨日もゴルフ、一昨日は海と、もうすぐ四捨五入して80歳とは思えないほど(笑) 相変わらずアクティブな日々を送っているという大将でしたが、「さすがに夜はもう大人しくしてるんでしょ?」と聞いてみると、「バカ言ってんじゃね〜よ…夜も相変わらずだよ〜。」と頼もしい答えが返ってきたので、やはり地味に暮らし過ぎている わたくしも 少しは見習わないといけませんね〜苦笑。
今となっては知る人ぞ知るといった感じかもしれませんが、代官山『市勘』時代は、今や大女優となったスカーレット・ヨハンソンの処女作としても有名なソフィア・コッポラ監督のハリウッド映画『Lost in Translation』にも重要なロケ地として登場していて、しっかり若かりし日の 自称「村井 国夫似」(昔はマジで似てました…笑。)の大将もしっかりどアップで映っているのが笑えます。。。
僕も当時No1モデルだったSHIHOや海外のスーパーモデルを使って、当時の『市勘』で日本の伝統芸とモードのコントラストを楽しむファッションシューティングを何度かやらせてもらったなぁ…ん〜〜これも懐かしい。。。
代官山時代から大将がワインはコレって決めている「Plaimont Le Favori de Gascogne Blanc」でまずは唇の渇きを癒してから、
お通しの「もずく酢」以外は全てお好みで…。
代官山では普通にどこの寿司屋でも見られる、カウンター前にセットされたショーケースを見ながら、「それちょっと握ってよ。」な〜んて粋な感じで、食べたいものを注文しておりましたが、今はその日に入った新鮮なネタの入ったタネ箱を 最初にいくつか見せてくれて、その中から気になるものを注文するといった 少々新しいプレゼンテーション。
これぞ本来の江戸前スタイルなわけですから、今流行りの 一切ネタはこちらサイドの要望は受け入れられない 、カウンター全てにお客が座り、一斉スタートの 一人4〜5万円もとる高級寿司店なんか、僕が苦手なのは当たり前だよね…苦笑。
お得な「いちかん」コース(¥13200)なんかも一応あって、僕らの年齢ではとてもとても食べきれないほどのもの凄いボリューム(前菜3種、サラダ、お造り 5種盛り合わせ、握り9勘 & 巻物、茶碗蒸し、味噌汁、デザート)で驚きはするんですが、寿司屋の醍醐味である握りも一貫一貫出てくるわけではなく、お造りも握りも一皿にドド〜んと出てくるタイプなので、大人はやめときましょう…笑。
(マジで量がハンパないので、お子様がたくさんいらっしゃるような家族連れにはオススメです!!)
大将の「まぁゆっくりやろうよ。」のひと言で始まった宴のスタートは、ポン酢でいただく「マコガレイ」刺身とその「縁側」。
次いで コリコリの「スミイカ」、
熱々サクサクの「白魚のバラ揚げ」と続き、
超脂ののった「シマアジ」、
「イワシ」、
「生蛸」、
「筋子」…とまずはつまみでまったりと…。
さぁここからは大将熟練の握りオンパレードで、
やはりこの時期の最初は 大好物の「シンコ」から入って
少々大ぶりな「コハダ」、
トロトロの「アジ」と光り物 3種をまずはやっつけつつ、
「山芋の山葵漬け」でひと休み…。
甘〜い「ボタン海老」からリスタートして
「炙りカツオ」、
これぞ名物!! わさびが効きまくった「マグロの漬け」、
「穴子 タレ」、
「サーモン」、
大きな大きな「ボイル海老」と続き、
大将曰く「こんなヘンテコなメニュー…お前さんしか頼まねーな。」と笑われた(笑)「梅紫蘇納豆巻き」に
わさび強めの「かんぴょう巻き」…
最後の〆は振り出しに戻って、一番最初に頼んだ「シンコ」を再びいただいて 今宵はフィニート!!
そして驚きのお会計は、なんとワインもフルボトルで2本も空けたにもかかわらず、また果てしなくお財布に優しいわけですよ 〜これがね〜!!😆
西麻布や六本木の寿司屋なら楽に倍は取られてるんじゃないかな…汗。
代官山とはまるで異なる、ビル地下といったシチュエーションでありますが、渋谷でこれだけのクオリティーの握りを、好きなものを好きなだけ…それもここまでリーズナブルに提供するということは、やはり大将が昔から常に望んでいる「鮨は気楽に愉しむもの。」という理念を貫き通しているからなんでしょうね〜。
50年以上のキャリアを持つ超有名店にもかかわらず、決しては鼻にかけないどころか、儲けなんかもまるで気にしない、より肩の力が抜けた新生『いちかん』…こりゃ もう 怖いものなしといっても過言ではないのでしょうか。
もう一度暖簾をくぐったらこっちのものですから(笑)、また昔のように、「そんなに寿司ばっか食って飽きね〜のかよ。」と大将に言われるぐらい(笑)、これからもちょこちょこお邪魔させていただきます。。。