気がつくとベッドの上だったので
自分が宿泊したホテルがどんなところなのか、チェックインの時点(それもよく覚えておりませんが…汗。)ではまるで理解しておりませんでしたが、
築30年のビジネスホテルをリノベーションしたという、今時の『ホテルパシフィック金沢』というデザインホテルでして、
一階の小さなフロント横にはカフェも併設されており、飾りっ気はまるでないですが、見方によってはなんちゃってN.Yのブティックホテルのような雰囲気…😅。
まぁ週末土曜日に加えて 4年ぶりに開催された「金沢百万石まつり」当日という、おそらく金沢で一番ホテルが高いんじゃないかという日付に、なんと¥10000以下で宿泊できるというのでお願いしたんですが、
部屋もまさにシンプルでモダン、そしてコンパクトを絵にしたような室内で、一人で寝るだけなら十二分な環境…さらに何と言っても
金沢市民の台所でもある「近江町市場」まで徒歩約1分という超好立地条件ですので、二日酔いでなければ(苦笑)
ホテルを一歩出れさえすれば、「蟹」たちをせっせと運んでいる市場のおじさんたちにたくさん出会うことができます…😌。
この日6月3日の日曜日まではまだ「百万石まつり」の真っ只中ということもあり、さすがに市場は朝から観光客らしき人たちがでごったがえしておりまして、
まだ早朝だというのに 前回伺った『市場寿し』さんを始め、どこの回転鮨屋さんも すでに行列ができ始めておりましたが、僕はお昼から再び矢野さんが、お気に入りの 金沢らしいお寿司屋さんを予約してくれたので、もう少しの辛抱といったところ…😅。
ただここの珍味屋さんの塩辛シリーズを味見してしまったら、あまりに美味しすぎて我慢できず、今晩の自宅での晩酌用に
「甘えび塩辛」と
「柚子糀塩辛」、さらに
「ホタテチャンジャ」の3種を大人買い…こりゃ完璧に日本酒か焼酎の気分ですなぁ〜。
近くには所々にまだまだ金沢らしい日本家屋がいくつも残ってたりして、
ポカポカ陽気の中、ぷらぷらとそんな風情のある景色を散歩しながら飲む「ほうじたて加賀棒茶」がウマいね〜😉。
矢野さんにホテルでピックアップしていただいて向かった先は
金沢でも最高のロケーションを誇る、ひがし茶屋街、主計町近くの浅野川にかかる「梅の橋」のたもとといった場所で、
創業から68年と3代続く老舗寿司店『八郎すし』!!
この柔らかな光差し込む、ピカピカに磨かれた木目調のカウンター席から眺める
浅野川がまた、どこか時代をタイムスリップしたかのような錯覚を起こさせてくれて、心落ち着きます。。。
昨日無事に「百万石行列」での利家役を演じきった、歌舞伎役者の市川右團次氏も、その前日の夜にいらしたとのことで、早速出来立てほやほやのサイン色紙が飾られておりましたが、その横には立派な額縁に入れられた大女優 吉永小百合さんのサイン色紙も…どうやら彼女が主演した、金沢を舞台とした映画「いのちの停車場」にも、ここ『八郎すし』さんが登場しているらしく、その記念にいただいたものとのこと。
現在お寿司をにぎるのは、野々市市の人気寿司店『太平寿し』さんで修行した3代目でありまして、未だ2代目であるお父様も付け台に立たれており、給仕は全てお母様が担当されているという完全なる家族経営なのが、また落ち着く理由でもあるんでしょうね〜。
お通しの「鯵の南蛮漬け」をつまみながら、
真昼間の「生ビール」をぐいっと一杯。
そしたら若大将が「今の時期 旬な岩牡蠣は食べますか?」と
こんなにも大きいものは見たことがないような牡蠣を取り出したもんだから、「もちろんいただきます!!」と即答!!
あまりに大きすぎるので、一つを二人分に分けてもらいましたが、ミルキーというかはしっかりコリコリで 、まぁここまで美味しすぎる岩牡蠣は生まれて初めて口にしましたよ〜😋。
早めに冷酒へシフトしておこうと、オススメで出していただいたのは北陸石川の超極秘限定酒「黒帯 悠々 特別純米」…吟醸仕込みと純米仕込みとでキレの良い芳醇な旨味を持つ、辛口好きにはたまらない、ゆったりと落ち着きのある味わいが特徴。
そこへきて握られたお寿司は
いきなりの「甘えび」からの
なんと初めて口にした「蛸の頭」の握り。
「わさび漬け」を挟んで
これまたお初の「スミイカのえんぺら(耳の部分)」に
「赤いかのげそ」。
珍しい「きす」に、
ふかふかの「穴子」…と。
そして最後に美味しそうな湯葉に包まれた何かが入った大きなお椀が出てきたなと思ったら、
なんとその中身は緑色のお蕎麦…これがまた出汁も含め本当にお上品なお味で、「寿司屋で蕎麦」が当たり前になってしまいそうなほどの美味!!
さらに熱々の「お吸いもの」まで登場したもんだから、もう身も心もぽっかぽか。。。
デザートのさっぱりジュレまで登場し、これが『八郎寿し』名物の「湯葉そば御膳」…ちょっと変わりもののネタでここまで感動するわけですから、次回は必ずや夜にお邪魔し、昔ながらの金沢本来の伝統を受け継ぐお寿司を 心ゆくまで堪能したいと思います。
タクシーで「金沢駅」に到着したのが14:30を少し過ぎた頃…早速 手元にあった最終の東京行きのチケットを片手に、「みどりの窓口」まで時間変更に伺ってみると、空席が取れる新幹線の発車時刻まで あと1時間半近くもあるというので、
駅内にあるショッピング施設『金沢百番街 あんと』を
軽く流し見しつつも、何も買わずに
その奥にあるレストラン街にて『金沢まいもん寿司』に後髪引かれておりましたが、さすがにたった今 美味しいお寿司をいただいてきたばかりですので、
そのすぐ目の前に店を構える『おでん山さん』にふらりと入り、しばしの時間潰し。
再び冷酒をひっかけながらもお腹はパンパンですが、何も頼まないのも失礼ですから、
出汁にこだわった名物「塩味おでん」の中から「大根」と「たまご」、そして「ちくわ」の3種だけオーダー…そしたらこの場所に1953年創業という老舗おでん居酒屋さんだけあって、ホント味が超しみてて ウマかったので、案外ペロリと食べてしまいましたよ〜😋。
そしてようやく16:00過ぎに
愛しの「金沢」に別れを告げ、いざ現実が待つ 故郷東京へ。。。
この日も桁外れのいい天気に恵まれ、益々僕の晴れ男ぶりも現実味が出るどころか、より完成度が高くなってきたようであります。。。😌