僕のHawaiiの原点といえば、
やはり去年11月30日に閉館し 売却されてしまった『The New Otani Kaimana Beach Hotel』…以外にも僕のハワイデビューは遅く、確か18歳の頃、当時付き合ってた彼女の卒業旅行にのこのこ一人でくっついて行ったのが最初…笑。
我が母校『暁星』では、担任の先生までが生粋のフランス人といった、まさにヨーロッパナイズされた教育を学んでいたせいか、アメリカに対する憧れというものが何もないまま、高校を卒業する時期に至っておりましたが、暇でたまたま 付き合った最初のハワイ旅行で、先輩から紹介されたこの『ニューオータニ』に一人宿泊して以来、僕の人生は急激にHawaii命なものに傾いていくわけであります…。
フォークとナイフで音を立てずに食べなさいと育った若かりし日の僕は(笑)、「これで本当にいいの?」と目をまん丸にしながら、手づかみでほっぺにケチャップをつけながらかぶりつくハンバーガー文化に度肝を抜かれ、一瞬でハワイの虜になったんですよね〜いやぁ〜懐かしいなぁ〜〜〜!!
それ以来 今回売却した『Allure Wikiki』を手に入れるまでの30年弱の間、ずっと同じ間取りのセミスイートを定宿とし、ほぼ毎年 年4〜5 回から、多いときは年の半分近くも訪れていたほど、このホテルには良しも悪しも、ハワイの全ての思い出が凝縮されているといっても過言ではないほど、 My Favoritesなわけであります。。。
というわけで、やはり新生『Kaimana Beach Hotel(カイマナビーチホテル)』が
どんな風に変わったのかが気になって仕方なかったので、軽くロビーだけでもと一応チェックしに行ってみました。
正面玄関を入ったその一瞬は、何も変わっていないように感じますが、
座り心地の良いソファーやカラフルなクッション、テーブルが配置され、
右サイドの大きな壁に飾られた たくさんのポップなアートとリンクして
ホテルというよりかは現代美術館のようなモダンな空間に生まれ変わっておりました。
大々的に改装した部分はほぼなく、モダンと言ってもインテリア一つ一つに高級感はあまり感じられませんでしたが、
アイデア重視でうまくリーズナブルにリニューアルしたイメージ…あのクラシックな『ニューオータニ』のイメージが好きだった方には ちょっぴり安っぽく感じるかもしれません。。。(苦笑)
「エッグベネディクト」だけが注目を浴びる(笑)『ハウ・ツリー・ラナイ』も、見た目はほぼそのままに名前をただの『Hau Tree(ハウ・ツリー)』に変更。
海側にあった柵が全て取り除かれたために 開放感がグンとアップし、レストランとビーチが一体化してるような錯覚を演出。
そして何よりも話題なのは 、ダウンタウンの『Senia(セニア)』を成功させた後に、今は『miro KAIMUKI(ミロ・カイムキ)』で腕を振るう クリス カジオカシェフとハワイカイにあった人気レストラン『ル・ビストロ』のアラン・タカサキシェフが監修をすることになったこと…。
もちろんHawaiiで一番有名なここの「Hau Tree Eggs Benedict」はそのままに(しかし 以前は6種類以上はありましたが 現在はハウツリーの名前を冠したメニュー1種類のみ。)、最近流行りの「Lobster Sandwich」や、グリルしてカリカリに仕上がったセモリナブレッドに酸味と甘みの効いたトマトジャム+濃厚クリーミーなアボカドペーストがたっぷりとのっかった「Avocado Toast」といった、ハワイの食文化を尊重しつつも、フレンチやアジアの繊細な味を融合させたローカルシェフこだわりのオリジナリティ溢れる料理を提供してくれます。
ただ流行り好きな若い娘たちにはいいんでしょうが、やはり結構いいお値段もとるし、オヤジ的には食べたいメニューも何もないのが正直なところなので、一応予約は取れてたんですが キャンセルしちゃったなぁ…シチュエーションは完璧だけど まぁ今まで何万回も行ってるしね…苦笑。
僕なんかがいつも宿泊していた頃は、「エッグベネディクト」なんかよりまだ「和朝食」なんかがメニューにあったりして(笑)、そればっか食べてたのが いやいや 懐かしいね〜…。
今までの『ニューオータニ』は、クラシックかつアダルトな、真の大人の隠れ家的ホテルでしたが、やはり新たなホテル運営チームは一気に若返りを考えているらしく、よりカジュアルに敷居を低くしたいとのことで、寂しくないといったら嘘になりますが、まぁこの建物自体がそのまま残ってくれたことには感謝…。
場所はハワイのゴールドコーストと呼ばれる これ以上ないパワースポットだし、ホテル自身の威厳は多少失われたとしても、 自宅のなくなった身としては またいつか宿泊できる日を夢見て。。。