先日もご紹介した通り、
「ふーみんママ」こと斉風瑞さんとその家族を約3年半にわたって取材し、数々の証言を交えながら、さまざまなメニューが生まれたエピソードや彼女と料理の原点についてひも解きつつ、なぜ『ふーみん』は50年以上にわたって愛されつづけるのかを探るドキュメンタリー映画『キッチンから花束を』が来月5月31日(金)から、
ここ東京銀座にある『ヒューマントラストシネマ有楽町』をはじめとする全国の劇場でロードショーされることになり、その試写会に伺って参りました。
日本で台湾人の両親の間に生まれ育った斉風瑞さんが1971年に開店した中華風家庭料理店『ふーみん』は、未だに連日長い行列ができる超人気店として 50年以上にわたり愛され続けているわけで、看板メニューの「納豆チャーハン」を始め、イラストレーターの故・和田誠さんが生み出した「ねぎワンタン」など数々の名物料理でも知られ、料理研究家の平野レミさんや絵本作家の五味太郎さんなど著名なクリエイターや文化人にもファンが多いのは皆さんもよくご存知かと思われますが、いやいやこんなにも心温まる映像となって目の前に現れるとは夢にも思いませんでしたね〜。
長年この業界で培ってきて生まれた、僕のこの汚れ切った醜い心でも、まだその奥にこんなにも熱く染み渡る優しい何かを感じる気持ちが残っていたんだと、ホント自分でも驚いてしまいました…😅。
上映後に監督の菊池久志氏と共に舞台挨拶に立った「ふーみんママ」ですが、この4月20日を試写会に選んだのには意味があったらしく、なんとこの日は
「大ママ」こと斉4 姉妹をこの世に生み出し、立派に育てたあげたお母様のジャスト100歳のBirthdayだっつうから驚いたよね〜。
下手すりゃ「ふーみんママ」よりも肌艶がいいのではとすら思えるほどお元気な、自宅で今夜の誕生日会を待つ大ママとは、
衛生の大画面で会場とも繋がっていたので、お客さまも皆全員笑顔で「Happy Birthday to You」を大合唱…お母様もとても100歳とは思えないしっかりとした受け答えをしながら、大変喜んでおられましたね〜。
最後には自分自身も若い頃から事務所が近所にあったことから『ふーみん』の常連でもあるという、映画のナレーターも務めた女優 井川遥さんも駆けつけ、
一言お祝いの言葉と記念撮影に応じておりました。
あっ! そういえば、昨年惜しまれながらこの世を去った、あの『VAN JACKET』創始者石津謙介氏の長男で、ファッションディレクターの走りでもある
故石津祥介氏も劇中でロングインタビューに答えておりましたが、その話の下りで面白かったエピソードをひとつご紹介しますと、彼曰く「昔『スキーショップジロー』のところの青山墓地からの坂道下にデザイナーのコシノジユンコのオフィスがあって、当時の車は性能が酷くすぐにブレーキが効かなくなるもんだから、坂道からそのまま彼女のオフィスに突っ込んでくることが何度かあって、このままじゃ殺されるということで、ジュンコさんがこの通りを『キラー通り』と命名したんですよ。』という経緯が、僕にとってはとても面白かったな〜🤣。
そんな89分という上映時間があっという間に過ぎるほど、『ふーみん』の歴史だけでなく、その店周辺の僕の生まれ育った『青山』という街ががなぜファッションの聖地として世に浸透していったのかなどの、こういった逸話たちもたくさん詰まった、とてもほのぼのとする映画なので、是非みなさんもこの『キッチンで花束を』を見て、その偉大なるママとその人脈の功績を自分の目で実感してみてくださいね。
実は案の定 昨晩から引き続き、この日も「ハングオーバー」であったわたくしでありますが、昼の試写会を終え、自宅でひと休みしてからの20時過ぎから、昔からお世話になっている先輩ご夫婦が、
完全紹介制なので 予約も取れなきゃ、店の外観もわからないので見つけにくい(笑)ことで有名な焼き鳥店『鳥さわ22』を予約できたから一緒に行こうと誘っていただいたので、
ものは試しと初訪問…。
店内は全8席と超こじんまりとしており、予想を反する超見た目も若い板さんたちがせっせとカウンター内を仕切っておりましたが、全体的にやや胡散臭い雰囲気でしたので、コースが始まる前から少々不安が頭をよぎったのは事実…その不安が後ほどまさかの現実となるとは…😅。
自分でストップをかけなければ永遠に焼きものが出てくるシステムのこの店の「焼き鳥コース」をまずご紹介いたしますと、
まずは写真厳禁の酢〆した「鳥刺し」と驚くほど新鮮な「レバ刺し」が登場…その後は写真も解禁で、
絶妙な漬感のある「香の物」の後に 早速焼き物のスタート。
さぁそれでは一気にご紹介しますよ〜まずは
プリプリの「ハツモト」から始まり、
食べ応え十分な「かしわ」に、
ほぼ生に近い超新鮮な「さび焼き」。
これまた大ぶりな「スナップエンドウ」から、
歯いらずのとろ〜り「半熟うずら」、
確かに今まで口にした中では一番美味しかったけど、やはりひと口しか食べれなかった(笑)新鮮「レバー」に、
それと同様の「砂肝」。
そして少々ガッカリだった 全く普通の「つくね」に、
ジューシーで贅沢感のある「せせり」…と、僕はもうここでギブアップとなり 打ち止めさせていただきましたが、周りで大はしゃぎしていた女子たち(こいつらが問題!!)はまだまだここから何本もいただいていたので、まぁ恐るべしというか、やっぱオヤジより若い女の子の方がよく食べますよね〜😅。
焼き鳥はほぼ「塩」でいただくものがほとんどでしたので、「たれ」好きな僕としては正直そこまでの感動はあまりなし…ただ〆でいただいた
この「あおさ」入りの「温めん」は非常にやさしくお上品なお味で美味かったね〜。
まぁそれでもこんだけの大人気店ですから、もちろんレベルがとても高い焼き鳥屋さんには間違いないわけですが、先ほどからちょこちょこと述べている通り、まぁ客層が酷い…というか酷過ぎる!!
両サイド共に若い女子(25歳前後)二人ずつの超声がデカくうるさいお客さんたちが座ったんですが、まず左サイドの方々は席に着くや否や二人で永遠に「母親を今すぐにでも殺したい」という会話に花を咲かせ、頼んだボトルワインのチェイサーにウイスキーハイボールを飲むという 銀座のホステス風女子。
そして右サイドはさらに酷くて、何本も高級なワインをボトルで頼みつつ、それを板さんたちに振る舞うどころか、おひねりまで渡す(!)ところを目撃してしまった六本木のキャバ嬢風女子二人組と、まぁ土曜日ということもあり、まず間違い無いとは思いますが、大体ご紹介がないと入れてすらもらえないという大層な「会員制」的なシステムまで取っといて、この若い品のない女子たちが常連ということだけで僕的にはフィニート。
これじゃいくら美味しい焼き鳥を提供されても、1分でも早く店を出たいと思ってしまうのは致し方ないでしょ?
せっかく誘っていただいた先輩たちももちろん同感で、「とりあえずもう一軒飲み直そう。」と こちらも表参道骨董通りの雑居ビル4階に突如と現れるリゾート感覚の隠れ家バー
『BAR M』のテラスにてドライマティーニを一杯…いやぁ〜ようやくやっと落ち着いて会話を楽しむことができましたね〜。
初めてこのバーも伺いましたが、とても素晴らしいテラス席があって、これからの季節最高なシチュエーションではありましたが、やはりわんこはNGとのことで、まっ、それは仕方ないよね…😅。
それにしても先ほどの『鳥さわ22』って、亀戸の名店『鳥さわ』が2018年に2号店として西麻布に開店したお店で、他にもはイタリアンとかチャイニーズも経営しているとの噂ですが、ちょっともう同系列店は行く気が失せてしまいましたね…。
やはり飲食店は、そこにいらしているお客様こそが一番のインテリア…せっかく美味しいものを出せる力をお持ちなんですから、是非ともお金儲けだけでなく、そういった一番大事な部分をよ〜く考えて欲しいものであります…😌。