一切の写真撮影が禁止されており、場所ですら 知らないとなかなか辿り着けないことでも有名な超隠れ家的蕎麦屋と言えば
麻布古川橋近くの路地裏でひっそりとご夫婦二人で営む『案山子』…。
お酒と共に妻の山田美求さんが作る和食を中心とした究極の肴を味わい、オーダーを受けてから客の目の前で蕎麦打ちが実演されるご主人の健人さん自慢の〆の蕎麦に至るまでの贅沢なひとときは、まさに「大人の隠れ家」という言葉がぴったり。
この日 初めていただいた温かい「きつね蕎麦」がもう絶品で絶品で…お値段の方はと言いますと、たらふく飲んで食べて一人大体¥10000ぐらいが目安かな。
お蕎麦屋さんにしては少々お高いかもしれませんが、この暖簾の奥に隠された伝統とモダンが融合する 静寂な時間を手に入れられるのならお安いもの。
美求さんはかつて某有名ブランドのプレスとして活躍されていたこともあり、僕のこともよく理解してくれてるし、だいぶ気も許せるから、こんなオシャレで敷居の高そうなお店ではありますが、実は心からくつろげる貴重な一軒でもあります。
そこから二の橋交差点の方にトコトコと歩いて行くとすぐ右手に見えてくるのが、
元々は原田慎次シェフ率いる超一流有名イタリアン『AROMA FRESCA』のセカンド的な位置付けでオープンした『Casa Vinitalia(カーザ ヴィニタリア)』。
しばらくご無沙汰してるので、もう僕の知るスタッフなど誰もいないだろうと一応覗いてみたら、何と昔からよく知るマネージャーだけが相変わらずにテキパキとお料理をサーブしていたもんですから、恐る恐る話しかけてみると、「わぁ〜カズさんじゃないですか〜久々に飲んでってください!!」と
すぐにこの店自慢の2階の中庭の席を作ってくれました。
ワインも「樽樽してるやつ(笑)」と言っただけで もうコルクを抜き始めていましたから、まぁやることなすこと仕事が早い!!
やっぱここもかつては週一ペースで伺っていたので 気も楽だし、これからの季節は特に この小さいながらも美しい中庭を眺めながらいただくワインほど心地よく感じるものはないですから、やっぱもっと通おう〜っと。。。
翌日もまた、気が緩む居心地の良いお店での食事会は続きまして、18:00のオープンとともに席に着いたのは、かれこれ30年以上通い続ける西麻布の老舗焼き鳥店 西麻布『鳥とも』。
いつも嬉しい3点セットの「お通し(ニラのお浸し、ポテトサラダ、大根おろし)」から始まり、
辛味を飛ばした「さらし玉ねぎ」がドカ〜んと乗せられた、僕的日本一の「冷奴」に、
手切りでよくもまぁここまで細く刻めるなと、ホントいつも感心するしかない、手間ひまかけられた名物「錦サラダ」。
罰ゲームのように思えるほどたっぷりと「わさび」が乗せられた「ささみさび焼き」ですが、実は全くつ〜んとこない本わさびを使用していて、これぐらいつけてちょうどいいので ご安心を…笑。
「ねぎま」や「はさみ」(鶏肉とししとう)らには、この店オリジナルの「味噌だれ」がオススメ!!
そしてお肉たっぷりの「手羽先」と共に 必ずや2本以上はいただく
小ぶりなのに旨味が詰まりに詰まった僕の大好物「つくね」は、必ずやお忘れのないよう「たれで!」と念を押しながらオーダーしてくださいね〜。
大将はできれば「塩」で食べさせたいみたいなので、念を押さないとすぐに「塩」で焼かれてしまうので要注意…苦笑。
そしてなぜかいつもだいぶ終わりに近づいた頃に登場する激ウマ「ささみ梅たたき」…どうやらこれも結構な手間がかかるようなので、オーダーはお早目に。
〆の「鶏スープ麺」を我慢した代わりに、この日ももう一軒🤣
やはりもうだいぶ長い付き合いとなる、気の許せる仲間の一人であります、ソムリエの小田誠氏が営むイタリアワイン専門のワインバー『Vinoda』に寄り道。
なんか来る度にお通しがオシャレで豪華になっていくから嬉しいね〜。
この日初めて口にしたトスカーナ州産の辛口の白「PanizziVernaccia di San Gimignano Riserva(パニッツイヴェルナッチャ ディ サン ジミニャーノ リゼルヴァ)」がまた僕好みのオーキーでバニラの香りがする優れもので、だいぶウマかったなぁ〜。。。
やはりこれら4軒の店のように、店主と古い付き合いがある場所は当然のごとく居心地抜群…昔からだいぶ人見知りのように見えて、なぜか飲食店の主人とはすぐに仲良くなってしまう習性があるみたいなんですよね〜😅。
特にこの歳になって、より人と人との繋がりの大切さが身に沁みる今日この頃…信頼とは失うことは一瞬ですが、得るためには相当な時間と労力が必要ですので、若い頃から培ってきた「外食」という遊び癖が ようやくこの歳になって身になってきたのが嬉しいよね。
そんなこんなが、これからの人生をより薔薇色に変えてくれることを願って…😌。