午前中自宅に、いつも大変お世話になっている北海道の重鎮の方からいきなり
冷蔵庫に入りきらないほど大きな「ノルウェイ アトランティック サーモン」が届き、驚きと感激の中スタートした水曜日は、夕方から急遽頼まれた巨匠のプライベート衣装に関するお手伝いをした後、向かった先は
丸の内『パレスホテル』内に店を構える
麻布十番の『富麗華』を有する『中国飯店グループ』の最高峰として君臨する
ミシュランの1つ星を獲得している中国料理店『琥珀宮』…
ダークブラウンのウッディーな落ち着きのある空間が 路面店よりもより格式が高く、
厳かな気持ちにさせてくれるのも また『ホテル中華』の素敵な所でもあります。
今夜はアラカルトで好きなものをちょっとずつ色々いただこうということで、
まずはピータンの黄身の部分を濃厚なソースに仕立て、豆腐の下に忍ばせた「オリジナルピータン豆腐」…ハイ、激ウマ〜!!(笑)
次は艶々に香ばしく焼かれた「名物 北京ダック」の登場…こんだけ大きいのに
食べるときにはこんな小さくなってしまうのがいつも悲しい限りですが、それでもこの店では1本がとてもボリューミー かつ
中身のジューシーさは群を抜いた香ばしさ…いやぁ〜ウマい!! ウマすぎる…後のお料理に響くかとあえて1本だけに抑えたんですが、やっぱり2本にするべきだったかなぁ…苦笑。
スープ系は せっかく「ヌーベルシノワ」の頂点を極めたこの店に来たわけですから、いつもとは違ってひとひねりを入れた「金華ハム、衣笠茸、椎茸の上湯蒸しスープ」…高貴で品のあるこういった滋養スープ系は、やはり普通の中華ではなかなか味わえないので、心も身体も洗われた気分になりますなぁ…苦笑。
僕がこの世の「海老マヨ」の中で一番大好きな同グループ『富麗華』の「海老のマヨネーズソース」…それとほぼ同じですが、1.5倍ぐらいさらに美味しいのがこちらの「海老のマヨネーズソース」……苦笑。
合間に人気の点心ものから
絶品の「焼き餃子」と
「揚げはるまき」を挟んで
メインもやはりせっかくの1つ星ですから、いつもはあまり頼まない魚料理から「ハタの熟成黒ニンニク 土鍋煮込み」…
これがまた見ての通りの言葉ではほぼ表現不可能なほどの、淡白な魚の白身に絡みに絡む濃厚黒にんにくのソースがめちゃヤバし!!
さらにもう一品、いわゆる中国では「水煮和牛」と呼ばれる「和牛の四川ソース」ですが、ここのはまた超高級でお上品なひらひら牛肉と、それとはあまりに印象がかけ離れた激辛痺れソースとのギャップが凄い!! 相当好きな味なのにあまりに辛くて最後までスープを飲みきれなかったのが悔やまれます…涙。
そして〆は安定の「細切り豚肉のあんかけ焼そば」…とはいえ、こんな定番メニューでも何かとはいえないんですが、なんか他の店とは違うんですよね〜さすが泣く子も黙る天下の『琥珀宮』!!
食べ終わると、あれあれ??いきなりなんか出て来ましたよ〜
それは小さなピアノ型のオルゴール… その屋根を開くと
優しく 音を奏で始めました〜Happy Birthday to You。。。
さらに登場したのはまさかまさかの「お誕生日プレート」…お祝いをしてくれるとは聞いておりましたが、まさかこんな厳かな店で ここまで可愛い演出をしてくれるとは夢にも思っておりませんでした…汗。
もうバースデー当日も1ヶ月近く前なのに なんか申し訳ない気持ちでいっぱい…苦笑。
最後はこれぞ本物と言える アンズの風味漂う「杏仁豆腐」までいただき 、宴もそろそろお開きに…。
僕的に「フカヒレ」こそ、ここの繊細なものより、昔ながらの がっつりと濃厚なソースで煮込まれる超老舗チャイニーズ『中国料理 赤坂 維新號』の方が好みですが、その他のお料理はやはりこの店の香港式ヌーベルシノワが 一番だね。
以前はあんだけ通っていた『香港』も、仮にこの「コロナ」がないにせよ、今や激しい物価の上昇とともに民主化を求めるデモなどによる治安の悪化も含め、もう昔のようにそう簡単には行けなくなってしまった感があるので、
たまにはココ丸の内で、多少お財布の中身は軽くなりますが(笑)、気分だけでも あの当時の『アジアのお金持ち』(笑)に戻ってみるのもいいもんであります。。。