-『CHIANTI』は永遠に不滅です。。。-

『CHIANTI』は永遠に不滅です。。。

2023年1月31日

CHIANTI 西麻布』…

この日をもって、

このレトロな店内での営業は幕を閉じ、1年半〜2年近くのビル建て替え工事の後に再びこの地でのリニューアルオープンとなります。

しかしあまりに思い出の詰まった店内でありますので、どうしても最後にお別れを言いたく、親交の深い現在の社長である川添隆太郎氏に連絡を入れてみると、「さすがに早くから奥のリストランテは満席になってしまいましたが、カズさんが好きな手前の『キャンティッシモ』でよければ16:30から席をキープしますよ。」との返事が返ってきたので、

この記念すべきメモリアルデーの一番客として16:30に来店…。

今から40年近く前に初めて訪れた時と何も変わらず、ボサノヴァブームを世界中に巻き起こした大名盤Getz/Gilbertoが繰り返し繰り返しゆったりと流れるこの独特の雰囲気が、どこのオシャレなBARで過ごすよりも大好きだったわたくし…なんせ学生時代からの夢が、「仕事で成功しお金持ちになりたい」とか「有名になりたい」ではなく、「キャンティで一人前の男として認められ食事ができるようになりたい」だったほど、僕が憧れていた大人の社交場でありますので、ここ西麻布店も飯倉本店とはまた別の感慨深い想いが走馬灯のように浮かんでは消え、ここに座ってるだけでうっすらと涙が滲んできてしまいました…涙。

隆ちゃんからいただいたシャンパンを飲みながら眺める

お気に入りのこのレトロなチェッカー柄の床とも今日がお別れ…もし可能でるなら、新しい店舗の床も是非この柄にしてほしいものであります。

先付け的な「Pizza」をいただいてると、隆太郎氏の叔父(父親の兄)である川添象郎氏が家族と友人を連れ奥のテーブルにやってきたので、「ご無沙汰しております…『象の記憶』が面白すぎて一日で読みきっちゃいました。」と声をかけさせていただくと、満面の笑顔で「お〜買ってくれたんだね〜それはそれはありがとう!」と喜んでくれました。

かつて幾度となく覚醒剤取締法違反ならびに大麻取締法違反の罪で起訴されていた頃の象郎氏にこの西麻布店で遭遇すると、営業中だろうとお構いなしに天井のライトを的に持参したエアガンを撃ったりして本当に恐ろしかった記憶がありますが、さすがに今は心穏やかな様子でひと安心…苦笑。

まぁそれでもホントユーミンやYMOをはじめ、日本のポップ音楽で世界に衝撃を与えた名プロデューサーでありますので、明らかに人とは違う道を歩んでいたその背中は、僕ら平凡な人間からしてみれば憧れでしかなかったわけですが…昔からずっと思っていることですが、やはり「ずば抜けたお育ちの良さの上にずば抜けた才能が加わるほど最強なものは他にはない」ということを、彼の著書を読めば、誰でも必ずや痛感することでしょう。

少し話は横道に逸れましたが(苦笑)、この日の『西麻布キャンティ』最後の晩餐をご紹介しますと、まずはいつも通りにハウスワインの白を1リットルデキャンタでオーダー…そしたもう見た目からいつもとは違う黄金の白ワインが出てきたので 味を確かめると、明らかに樽熟成のかかった濃厚なお味だったので、おそらく最後だからいいワインに変えてサービスしてくれたのかもしれません…😌。

元祖ワゴンで運ばれてくる前菜の中からは、僕がこの店で一番好きな冷菜「シーフードマリネ」から始まり、

暖かい前菜で「焼きチーズ」

「海老のエスカルゴ風ガーリックバター焼き」とつまんで、その後には

昔から風邪気味になると必ずやこの店に来てオーダーしていた隠れ名物メニュー「ガーリックスープ」を。

このにんにくたっぷりのいかにも身体が温まるスープに入った「卵」がまためちゃくちゃいい仕事をしており、この日のような極寒の晩にはもうもってこいの絶品中の絶品

そしてパスタはもちろん

今や伝説とも言える、バジリコがまだ日本に存在してない頃からメニュー化されていた「スパゲッティバジリコ」

もうひとつの定番で、僕が世界一美味しいと断言する「スパゲッティアラビアータ」究極の二種類。

メインまではいただかずに、これぐらいカジュアルな頼み方がこのテーブルでのスマートな振る舞いではあるんですが、

やはりこの世で最も好きなドルチェでもあるこの店の「チョコレートムース」だけは頼まないと〆た気にはなれません…笑。

大体 超がつく生クリーム好きな上に、これほどワインと合うリキュールの利いたドルチェはそうは他には存在しないからね〜。

まぁとりあえず食事はいつでも本店に行けばいただけますんで、こんなもんでいいですかね。

それより、つい最近もこのブログで書きましたが、

「レストルーム」ひとつとっても

このなんとも言えないローマ時代のギリシャ建築の柱の壁画ですら、これを見る度に「あ〜今俺はキャンティにいるんだ。」若い頃は興奮していたのが懐かしいなぁ。。。

あの席に尊敬する画家の故今井俊満氏がよく座っていたなぁとか、大ファンだった故加藤和彦氏が一人だった日もあれば、妻であった故安井かずみを連れ ご飯を食べてたなぁなんてシーンを思い出しつつも、僕もたくさんの著名人の方ともこの店でご一緒させていただきましたが、実は一番印象に残っている場面はというと、超ハイカラな白髪の一般の老婦人の方が、この『CHIANTISSIMO』の一番奥左手の席に一人座り、グラスの赤ワイン一杯と「牛フィレのソテー ピエモンテ風」と普通の白い「ライス」を注文し、その時間を楽しんでいらしたのを見かけた時でありまして、「あ〜僕も『キャンティ』をこんな普段使いができるような、素敵な歳のとりかたができたらいいなぁ。」と心底感じたのを今も思い出します。。。

こうやってこのいつもの席でいつものワインを飲んでいると、しみじみとそんな思い出が詰まった長い歴史に幕が閉ざされてしまうことが本当に惜しまれるわけですが、

まぁあくまでもこの内装での『CHIANTI』が失われるだけ

また新しい店舗で戻ってきますので、ポジティブにそれに期待しましょう。

最後にいつもお世話になりっぱなしの、テレビ朝日Doctor-X 外科医・大門未知子の麻雀オヤジらの数々のドラマで役者としても大活躍の長年のスタッフ西沢仁太氏と記念にパチリ…この建て替え期間、彼は本店の方で働くとのことで、二足の草鞋は変わることなくまたお茶の間でも僕らを楽しませてくれることでしょう。

この一階の場所からいつも地下の店の窓を除き、外から「あ〜あいつが座ってるから今日はやめとこう。」とか逆に「あの娘が来てるからちょっと寄っていこう。」なんて言ってた時代が懐かしいね…でも

これで一旦おしまい。。。

また2年後に、もし僕がまだ生きていたら(笑)必ずやお会いしましょう…『CHIANTI』は永遠に不滅です。。。

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