寒い寒い10年に一度レベルの寒波が南下中の日本列島ですが、
東京の夜はまだまだ暑いとばかりに、二夜連続にしてイタリアンな夜を。
まず初日は、今やペット同伴可の本格イタリアンとして愛犬家からは絶大なる信頼を得ている麻布十番『Osteria dieci (オステリア・ディエチ)』…『ディエチ』とは麻布十番の地名にちなんでイタリア語で「10」の意味。
イタリアでは有名店や高級店でも、愛犬を連れてお食事を楽しむ光景が当たり前なのに、なぜ日本にはそんな店がないのかという疑問から、この『ディエチ』ではそんな現地の文化を大切に どのお席でもペットと共に食事を楽しめるという環境の中、トリノ、サンピエロ・イン・バーニョ、ミラノといったイタリア北部で経験を重ねてきた須永健太郎シェフが日々 本格 北イタリア郷土料理を中心に腕を振っております。
乾燥のせいか喉が乾いていたので、珍しくイタリアの樽生ビール「ペローニ ナストロアズーロ」を小グラスで一杯だけ飲み干し、
今宵のワインは、イタリアワイン最大の見本市「Vinitaly」の白ワイン樽熟成部門にて、No.1の「プラチナ賞」を受賞した実績を持つ、ロンバルディアの白ワイン「Garda DOC “Meridiano”Ricchi-Lombardia(メリディアーノ)」…フレッシュでフルーティーな香りを持ちながらも味は力強く濃密なワインですので まさに僕好みの一本。
前菜でオーダーしたのは、いつも通りの
エミリア ロマーニャ州の郷土料理「トルタフリッタ」。
揚げたパンの上にパルマの生ハムをのせて手づかみでいただくわけですが、
さらにサラミもダブル乗せするのもより旨し。
そしたらいきなりシェフからのサービスで
「ブッラータとドライトマト」が登場〜オリーブオイルとお塩のシンプルな味付けなので、チーズそのものの味がダイレクトに楽しめる、プーリア州発祥のフレッシュチーズはもう最高の一言。
こんな前菜の中で一番お高い(¥2400)ものをサービスしてくれるなんて、いやいや須永シェフ…太っ腹ですなぁ〜!!😆
そしてこの店は絶対に外せない、歯ごたえのある超アルデンテな「ミラノ風サフランリゾット」…ブラックペッパーをかけていただくと、もう永遠に食べれてしまいそうで怖いね…😅。
パスタは「太刀魚とフレッシュトマトのスパゲッティ」…脂の乗った太刀魚の旨味とトマトの酸味が絶妙の、まさにイタリアのマンマの味とも言える、どこか懐かしい逸品。
そして〆のメインは
メニューにはないのに いつも無理を言ってシェフに作っていただく、ローマを代表する料理の一つ「サルティンボッカ」…マサラ酒や白ワイン、バターで作るこのソースがまたたまらなく美味いんですよね〜できることなら「白飯」と一緒に食べたいんですが、さすがにこの店ではリゾットはあってもライスはないだろうなぁ…苦笑。
そんなイタリアンでもしっかりライスまで用意してある(笑)のが、まさにそのまんま「ごはん屋(5 1/2)」と店名にもなっている
先週に引き続き またまた登場の 一見さんお断りリストランテ『チンクエメッツォ』。
この日は珍しく(笑)満席でしたので、厨房の葉刈シェフも少々殺気立っておられましたが(苦笑)、再び目の前のシェフズテーブルをキープし 今宵は何をどういただこうかと既に頭の中はパニック状態。
まずはいつも通りに僕の最も愛するCHARDONNAY「MARRAMIERO PUNTA DI COLLE」で乾杯してから
説明を聞き取れませんでしたが(苦笑)、アミューズの「コンソメジュレを詰めたなんちゃら」(笑)を一口でパクリとやっちゃったりして、
まずは新鮮な「生牡蠣」と白ワインでお口に中をアドリア海に染めます。
冷たい前菜は
前回に引き続き、ホントこの店のは別格に美味い「ノルウエーサーモンの自家製スモーク」と、
大好物の「〆小肌」が本日は売り切れとのことで、同じ光り物の「〆鯵のカルパッチョ」。
温かい前菜は
揚げる前は真緑色だったので、味の想像ができなかった激ウマ「鯵の春菊パン粉フライ」に
今が旬の甘〜い「新玉」を使用した「新玉ねぎのハンバーグ詰め ジューソース」…と、前菜なのに洋食屋のメイン料理のような二品を頼んでしまったもんですから、早くも白い「ごはん」が恋しくなってしまいました…笑。
本日2本目はフリウリ ヴェネツィア ジュリアの辛口オレンジワイン「Paraschos Amphoreus Bianco(パラスコスアンフォレウス ビアンコ)」…桃やアプリコットらの柔らかい果実の香りが特徴の、その果てしなく赤に近いオレンジに染まった見た目もさることながら、さらに2013年ものということで、 その濃厚な熟成された味わいは 一口いただくごとに半端なく舌に染み込みます。
パスタは珍しくアリオオーリオで「雲丹のスパゲッティ ピリ辛ガーリックソース」…本来「雲丹パスタ」というとクリーム系が主流ですが、こちらはオイルベースの細かく刻まれた大量のガーリックが濃厚な雲丹と絡んで、素材そのままの味がストレートに感じられる上級者向けのパスタ。
メインには、これ以上ないだろうというぐらいの大きな「車海老」が用意されており、さぞかし「エビフライ」にしてタルタルでやっつけてたら美味いだろうなぁと想像しましたが、それこそ本気で洋食っぽく「白飯と共に」となってしまうので、 あえて今回は
「ビーフストロガノフ バターライス添え」に…ってこれもやっぱり洋食と言いますか、全くイタリアンではなかったですね…苦笑。
『CHIANTI』にも一応は存在はするメニューなんですが、おそらくこの店でこれを注文するのは僕ぐらいかと思われます…笑。
そして絶対に断れないワゴン3台で運ばれてくるドルチェ軍団の中から、本日は「プリン」を中心とするこの3品を、もちろん生クリーム添えで…笑。
毎日イタリアンでも構わないと思っていた若きやんちゃな時代を通り過ぎ、ここ数年はイタリアンをまるで食べなくてもいいかなぁと思う時期が続いておりましたが、さらに再び勃発したマイイタリアンブーム。
でも星の数ほどイタリア料理店はありますが、結局行くところはいつも一緒…。
話題で流行りの店ではなく、近頃は特に自分のことをよく理解してくれて、わがままを聞いてくれる店しか もう行けないなと感じる…僕もいい加減そんな歳になりました。。。😌