若き時代は、男性誌& 女性誌問わず、ありとあらゆるファッション雑誌でスタイリングはもちろん、フォトグラファーとしても活動していた僕にとって、本日のロケ地は非常に思い出深い場所…もう何十回とここでは汗水垂らして、たくさんの作品を生み出してきたもんです…な〜んて またまた過去の栄光にすがった発言が涙をそそるところですが、(苦笑)そのメモリアルな場所というのは
東京都北区西ケ原にある都立庭園『旧古河庭園』…。
当時十五大財閥の1つであった『古河財閥』の古河虎之助男爵の邸宅として、『鹿鳴館』や『ニコライ堂』などの設計で有名な、あのイギリス出身の建築家ジョサイア・コンドル氏の手によって建てられた西洋館と洋式庭園でありまして、
国有財産にも指定されているその広大な庭は、東京でも一番の薔薇の名所としても親しまれております。
今回 そんな名勝を貸し切って行われたのは
我らが高橋克典氏がMCを務める、外国人から見た日本の良さ、そして、私たちの知らなかった日本を再発見しようという意図で製作されたBS テレ東の大人気トークバラエティー
『ワタシが日本に住む理由』のなんと200回記念スペシャル!!
そしてこの回を機に、産休でしばらく番組から離れていた繁田美貴アナウンサーが再びKATSUとのコンビを組むことになり
そのお披露目の回ともなりました。庭園でのオープニングシーンを収録した後は
真っ赤なベルベット素材の壁が印象的な
いつもは食堂として使用されている洋間に移って、3人のスペシャルな外国人ゲストを招いての
熱いトークのスタート!!
笑いあり & 涙ありのまさに情熱的なその深い話に、当然のごとく収録時間も押し気味に…苦笑。
それにしても我々日本人では想像もつかないような、異国文化の様々人たちのストレートな意見が毎回楽しみでしょうがないこの番組に、確か僕は10回目ぐらいの収録からの参加でしたが、まさかこんなあっという間に 200回を迎えるとは…汗。ここまでくれば立派なお長寿番組…これからも末長く続いていってもらいたい思いでいっぱいであります。
今回の収録は11月2日の月曜日 20:00〜21:55の2時間スペシャルでON AIRされますので、みなさまも お見逃しのないよう よろしくお願いいたしますね〜!!
そんなスペシャルな収録ということで、いつもの『津多屋』の「のり2段幕内弁当」も 多少豪華バージョンで登場したんですが それをぐっと我慢して、やはり滅多に来るチャンスのない北区まで足を運んだわけですから、どうしても地元で人気の『食の探索』をしたいという欲求がふつふつと湧き上がり、収録後にネット探索で目に止まった、
逆に都心では到底お目にかかれそうもない、超本格的ローカルなベトナム料理店『FAMILY FOODS』にて潜入調査開始!!
お〜それにしても今時の店では珍しい、この昭和な蛍光灯の怪しい眩しさは、まるで僕のフェイバリッツレストランの代表格でもあるHawaii OAHUの老舗ベトナミーズ『マイラン』を彷彿させるじゃないですか〜
壁に設置された棚には、現地ベトナムから直輸入した
ありとあらゆる食材や調味料が所狭しと展示され、
もちろん欲しいものがあれば購入も可能…。
この雑多なテーブルや椅子たちも、今東京にいることを完全に忘れさせてくれるほど いい味を醸し出し、まさにちょっとしたプチ海外旅行に来た気分であります…いやぁ〜こりゃあ楽しいね〜!!
まず最初にオーダーしたのは 『APPTIZER』欄の中ら「エビのゴイ」(¥690)…「ゴイ」とは和え物という意味でありまして、ヌクマム(ベトナム産の魚醤)やピーナッツの効いた、そんままでもだいぶ美味しいこの野菜たっぷりの「エビの和え物」に
テーブルに置かれた、このただ「にんにく」とだけ書かれた
蓋を開けると 緑色の何かが沈む謎の液体をかけていただくと 、さらにその味はより美味しく生まれ変わり 思わずびっくり!!
実はコレ、にんにくをただお酢に付けて熟成させたものらしく、そうすることによってにんにくはこんなにも緑色に変わってしまうとのこと…。
いやぁ〜不思議ですが、この「にんにく酢」は何にかけてもその食材の旨味をより倍増させること間違いなし…自宅でも是非作っておきたい調味料のひとつでありますな。
次に出て来たのはご存知「揚げはるまき」(¥650)…これがまた中の具材が今まで見たことないほど細かく刻まれており、一体何が入ってるのかは識別不可能…笑。
ただ味は一流〜甘いタレにたっぷりつけて、文句無しのウマさ…僕的には「生はるまき」より絶対昔から「揚げ」派なんであります。
「スチームもも肉」(S SIZE 3串 ¥500)とメニューには書かれた焼き鳥風の串物は、いわゆるインドネシアの「サテ」のようなものでして
この「レモングラスソース」につけていただくんですが、このソースが この上ないほどに僕好みの激ウマ でありましてめちゃヤバ〜い!!!
これもまた何につけて食べても確実に合いそうだし、絶対に後でレシピを店員さんに聞かなければ…苦笑。
炒め物もひとつぐらい味見をしておかねばと、あっさり「牛肉と青菜炒め ベトナム風」(¥600)を頼んでみたら これまたなんてお上品で繊細なお味なんでしょうか…。
メイン料理なのに箸休めには最適とは、これぞベトナム料理がヘルシーと言われる理由のひとつ…さらにこの店ではほとんどのお料理が『S』『M』サイズをチョイスできるので、少人数で伺っても たくさん色々なメニューを頼めるから嬉しい限りであります。
そして 最後に どうしても外せない2大麺料理ももちろんイカせてもらいますよ〜!!
まずは「豚肉とエビのミークアン」(S SIZE ¥650)…「ミークアン」とはベトナム中部の都市『ダナン』の名物麺料理でありまして、 「きしめん」のようなお米で作られた平麺に たっぷりの野菜と、砕いたピーナッツ、お肉やエビ、ゆで卵などを乗っけて 魚介からとった出汁をベースにした甘辛のタレで和えた、本来なら「汁なし混ぜそば」なんですが、この店ではしっかり「汁そば」として登場…。
予想をはるかに超えたしっかりとした歯ごたえのあるアルデンテ平打ち麺に、言葉では表現しきれない、決して日本の文化には存在しない複雑なアジアンなスープ出汁…
さらにコレにも自家製のエビ風味の辣油
「サテトム」を入れれば、またまたそのお味はどこまでも果てしなく奥深い未知なる世界へ…いやぁ〜ウマい…ウマすぎますよ マジでコレ!!!
とどめはやはり定番中の定番「鶏肉のフォー」(S SIZE ¥650)…以外にフォーの割にはややソルティーでパンチが効いてるスープでしたが、一緒についてきたレモンを絞ったら まぁ不思議…一瞬でこれ以上ないほどのバランスの良いあっさりスープに早変わり…いやいや、もうここは完全に日本ではない!!!
やはり東京にはまだまだもの凄い 、こんなにも安くて美味い 隠れた名店があるもんですね〜北区といえども ホント、このコロナ禍では体験不可能な、海外旅行の気分がリアルに味わえてもう気分は最高!!
ただし高級 & ゴージャス志向の方は必ずや店の雰囲気だけで不機嫌になること間違いなしなので、 チープでシャビーなんだけど心温まる ハワイやアジアのローカルレストラン好きに限ります…苦笑。
あ〜ここもまた わざわざ食べに来るだけの価値大…最寄りの『駒込駅』は麻布十番から南北線で一本ということで、次回は東京メトロのお世話になりますかね。。。(笑)