す「蕎麦が食べたい。。。」とふと思い、近所の麻布十番『更科堀井』に足を向ける…。
その途中、街中華の王様『新香飯店』の店先に出された「本日のランチメニュー」が目に入り、念のためにとよく見ると
A定食がなんと僕の大好きな「天津丼」と
シンプルな「ラーメン」がセットだっつうじゃないですかぁ〜!!!
それもこのボリュームで麻布とは思えない たったの¥900…思わず店に飛び込み、ようやく始まった「冷やし中華」の文字にも後ろ髪引かれつつもそれを注文!!
しかし案の定そこまでのボリュームに僕の衰えた胃袋はついてゆけず、なんとか「天津丼」は平らげたものの 「ラーメン」は半分残してしまいました。。。
あれ?冷たい「せいろ」をつるっと一枚のはずだったのに、せっかくジムでウエイトコントロールしてきたのも全て台無し…あ〜〜
いくつになっても醜い欲には勝てませんなぁ。。。(涙)
そして夕方18:00すぎ…。
ディナーを食べ終わったグラ姫はスヤスヤ夢の中…ZZZ。
これはチャンスと、「蕎麦が食べたい」欲がまだ頭から消えていなかったわたくしは
「たまにはこんなに我が家から近いんだし 、あの伝説の蕎麦屋にでも行ってみるか…。」と
長年 学芸大学でその名を轟かせ、数年の充電期間を得て白金高輪の魚藍坂下に店を移転した『手打ちそば 夢呆』に超久々に伺ってみることに…
学芸大学時代は日本家屋の趣のある店内で座敷なんかもあってゆっくりできたし、近くにスタジオがあったりもしたもんだから 撮影帰りによく通ったもんですが、
逆に近所に引っ越してきたのは嬉しいものの、そのコンクリート打ちっ放しの モダンではありますが 冷たい表情に変わってしまった店の趣が あまり好きになれず、ちょっと敬遠してたんですよね〜苦笑。
大将が『ビートルズ』好きだったのも初めて知りましたが…笑。
まずは今は亡き父上がビールはコレしか飲まなかった「サッポロラガービール」で喉の渇きを潤し
このお通しで出てくる昔ながらの「あさりのしぐれ煮」が 早めの日本酒を誘うわけです。。。
まずは 頼んだ瞬間に出てきたのには驚いた、焼き色をつけずに しっかり焼き上げつつもふわふわ感はちゃんと残した、 醤油いらずの出汁の効いた「玉子厚焼き」…甘い玉子焼き好きの僕には少々大人の味でしたが とてもいい仕事をしているなぁと感じさせる一品。
そしてそのビジュアルにまずやられてしまった、本日のスペシャルメニューに書かれていた「ポテトサラダ」…マヨネーズの味も甘味も少ないものの、ゴロゴロと入れられた大きめなジャガイモとゆで卵のバランスが妙に一体化し、見た目とは反した超素朴な味がどこか懐かしさを感じるノスタルジックな一皿。
我慢できずオーダーした「升酒」は昔ながらの「菊正」だというのに 樽香が失礼なく鼻を突く、やたらお上品な聖水。
とは言いながらも、やや大きめなぷりぷりの海老とイカで構成された「かき揚げ」や
パリパリの皮が香ばしい「とり焼き」と続けば、そのあまりのボリュームにお酒の手も止まる勢い…こんなにここのおつまみってBig sizeだったっけなぁ??…とまぁうれしい悲鳴ではありますが。。。(苦笑)
この辺じゃ珍しく通し営業だから、客の少ない夕方15~16:00ぐらいから 3~4人ぐらいで ひとテーブル占領しつつ、この豊富でボリューミーなアテとともに升酒に舌鼓…なんつうのが最高に粋かもね。。。
1日中 頭から離れなかった お蕎麦は「つけとろせいろ」…細めでシコシコの麺は量も喉越しも程よく、とろろも満足のいく味付けで こりゃぁ〜暑い夏場にはすぐに食べたくなる逸品だね〜。
残ったとろろ汁に〆に蕎麦湯と多めの七味を入れれば、体の中からポカポカ感じて 明日も元気で入られそう。。。(笑)
メニューの冒頭には「そばは関東 うどんは関西」と書かれてあったので、次回は是非大好物の温かい「きざみうどん」も試してみたいところ。
あのタモリさんが大好きで「笑っていいとも!」後には必ずやここに立ち寄りいっぱいやっていたことでも有名な蕎麦処…昔の店と違って場所がらか 狭目な上に4〜6人掛けテーブルしかないということもあり相席率が高いのが気になりますが、それさえうまくクリアできたら やっぱり使い勝手のいい一軒であることは間違いないと実感した夜でありました。。。
PS:調理場が近いせいか、中での会話ややり取りが筒抜けでそれをよしとするか悪いとするかはあなた次第…通常の僕ならそんなの非常識だと怒り出すのが普通なんですが、場所やインテリアがモダンになっても気持ちは学芸大のままっていうのが どこか嬉しかったのか?なぜか悪い気がしなかったのはなぜでしょう。。。(笑)