ローマの街で最もローマらしい「トレステベーレ」に、創業者であるサバティーニ3兄弟(いつも青山で若い女性をナンパしてたなぁ…笑。)がリストランテ『Sabatini Roma』を始めたのは かれこれ50数年前…イタリア料理の原点はやはりローマにあると、その古典の素晴らしさを現代の食へと変化させつつ ローマ伝統の気高いプライドを持った料理の数々を今も提供し続けているわけですが、その直営店でもある1981年に日本初進出した『リストランテ サバティーニ青山』で10数年間マネージャーを務めていた渡邉浩氏が 独立して、
今からちょうど8年前に麻布十番に初出店したのが
『Pizzeria Romana Gianicolo(ピッツェリア ロマーナ ジャニコロ)』…
そう〜ちょうどこの日 『2月21日』で丸 創業8年目という活気ある区切りのメモリアルデイに、偶然 お邪魔してまいりました。。。
というのも、本当に偶然予約を入れただけなんですが、なんせ店が出来たばかりの頃から通い続けておるもんで、もう旧知の仲でもある渡邉オーナーは てっきり僕がお祝いのつもりで来店したのかと勘違いして「すみません…お気を使わせてしまって。。。」なんて言うもんで それが発覚したというわけなんですけどね…苦笑。
いやいや 失礼いたしました。。。(汗)
「カズさん用にキープしておきました。」と言って出されたワインは、今はもうどこにも残っていないと噂される2014年ヴィンテージの『MARRAMIERO ALTARE』…輝くような黄金の色合いからも想像できるように、樽感が強く、オレンジ、メロン、ヴァニラ、ハチミツ、アーモンド等々が 詰まったようなアロマが感じらる、濃厚でパワフルなボディを持つ白ワインで まさに僕好み!!
いつもは同じ『MARRAMIERO』でもシャルドネの『Punta di Colle 』ばかりいただいてるので、トレッビアーノの品種が新鮮だったなぁ。。。
本日のスペシャルとしてオススメされたサックサクの「ワカサギとマコモダケのフリット」と
間違いないコンビネーションと言える ミルフィーユ状の「茄子とチーズの重ね焼き」を前菜に
お待ちかねの僕イチ押しのシラス、トマト、アンチョビ、ニンニクのPizza「ビアンケッティ」に、エクストラチーズをトッピングしたやつをいただけば、気分はもうローマーの英雄「ユリウス.カエサル」!!
さらにソムリエでもある渡邉オーナーが今一番気に入っているという、フリウリ.ヴェネツィア.ジュリア州のワインで透明感のある華やかな香味が特徴の『Lis Neris Jurosa(リス.ネリス ユローサ)』をもう一本開けたところで
ローマの伝統的な〆(笑)といえばやっぱりこれしかないでしょう〜「スパゲッティ カルボナーラ」!!
「炭焼き職人」という意味の「カルボナーラ」は、本場イタリアでは 日本の生クリームを使用した最後まで食べきれたことのない(笑)濃厚なものとはまるで別物の、その名の通り炭焼き職人の手から炭の粉がハラハラと落ちたかのように黒胡椒をたっぷりかけた、どちらかというとあっさり目のパスタでありますので、もちろんここ『ジャニコロ』では卵、パンチェッタ、チーズのみで作るシンプルかつ本格的なローマ風。
これをいただきながらゆっくりと目を閉じれば、いつしかの美しくライトアップされたあの古代ローマ建築の遺構「パンテオン」が脳裏に浮かびます。。。
ドルチェはイタリア、シチリア発祥の伝統的なスィーツ「カッサータ」…ドライフルーツやナッツの入ったセミフレッドな食感は、誰でも一度口にしたら病みつきになっちゃうよね〜。
その爽やかな甘さがまだ口に残る中、胃薬感覚で一気(ん?ちびちび?)にいただく 火を吹くような濃密グラッパがまた格別…と、いやいや、女性をエスコートしたような美しい流れのディナータイムでしたが、実は真面目な打ち合わせでココにやって来たっていうから 笑います。。。
ミーティングも美味しい食事とワインがあるとよりユニークな発想が生まれるから、こういうのってとても大事…また素敵な企画が この夜も 次々と生まれた気がします。。。(笑)