三日酔いの土曜日は なんと収録3本と大忙し…。
ただし、今日の今日まで知らなかったんですが、2本撮りのはずのいつもの巨匠がレギュラーMCを務める『世界一受けたい授業』が、収録時間の関係で2本とも同じ衣装で通すことになったもんで、要は1コーディネートとラッキーなことに…。(でもギャラは2本分いただけるとの噂…笑。)
去年のA/Wギリギリで出来上がってきたブラウンのラインが入った『TAGLIATORE 』グレンチェックダブルスーツに
『BEAMS F』オリジナルのブラウン×ホワイトロンドンストライプシャツを合わせ、
ペラペラな作りなもんで 、巨匠が好きなしっかりノットがギュ〜っと絞れるタイプの『Sartori』のオレンジカラータイで
軽くアクセントをつけたら、
同系色の『PAOLO ALBIZZATI』の小紋柄とペーズリー柄のリバーシブルウールチーフを雑にさせば
粋で色気のあるイタリアントラッドなおじさまの完成で〜す!!
その後、同じ『汐留 日テレ』で毎度真夜中から収録が始まる某スポーツ番組某スポーツ選手に衣装を準備して、(ちょっぴり金額的によりそわなかったので、この番組は現場にいなくてもいいということになっておりまして…苦笑。)この日のお仕事は22:30ぐらいに無事終了…いやいや今日も長かった。。。(苦笑)
といのもつかの間、鬼のように忙しい某雑誌編集の親友が 急遽 時間ができ、数日前の僕がブログに出していたお店に行ってみたいといので
「そのお店なら喜んでいつでも行くでしょ〜!!」と、青山の『カナユニ』。。。
高そうに見えて、実は『CHARDONNAY』から『ROSSO di MONTALCINO』までやっちゃっても、この店ではそんなにそうでもないから嬉しいかぎり…。
キールもサングリアもボジョレヌーボーも日本で初めて紹介されたのはこのお店でありますので、もう余裕の塊なんでしょうね〜。
そして『カナユニ』と言ったら
やっぱコレですよね〜
この店で発明され特許まで持っている
生の牛肉を粗いみじん切りにし、オリーブオイル、食塩、コショウで味付けしたら そこに タマネギ、ニンニク、ケッパー、ピクルスのみじん切りなどの薬味と卵黄を入れ
混ぜに混ぜた
「カナユニのタルタルステーキ」…もう美味すぎてマジヤバ!!
味見と称して初めて「伊勢海老のクリームスープ」もいただきつつ、
もうひとつの名物「カナユニのオニオングラタンスープ」…
「世界のスープの中で、ブイヤーベースと並んで、この最も活気溢れるスープをカナユニと云うレストランでは、
確かに大切に扱っているようだ。
ディナータイムのコースの1部として、これを選ぶ人。
夜会のあとなどにオニオングラタンとガーリックのパン、それにブドー酒などを楽しむ人……。
それらの人々の気持ちを、こ店では心憎いほどあざやかに演出してくれる。」
と、1966年に自分の著書に あの三島由紀夫氏も絶賛して書いているほどの逸品は、前回も書かせていただいた通り、僕にとって確実に今までいただいた「オニオングラタンスープ」の中での頂点であります。。。
そこまで感動しつつも、まだここまでは前菜のうち…さぁ〜これからが本番であります!!
ここ数年で一番感激したブラウンソースの「牛フィレ肉のオーブン焼き マデラ風」は、付き合わせで添えられた「ほうれん草のチーズ焼き ヴィロフレイ風」と一緒に口にすれば 天にも昇る美味さ!!
恒例の『炭水化物祭り』と称して、やはり食べないわけにはいかない、ご飯も入っている(つまりドリア)「海老グラタン』と
根強い長年のファンがたくさんいらっしゃる「ビーフピラフ」も外せません!!
〆は2代目店主の横田誠氏が自ら各テーブルテーブルの脇で 柑橘けのフルーツ&リキュールを惜しみなく使用して一から作られる、これまたお店の看板メニュー(どれだけ名物あるねん!!)
「クレープシュゼット」で決まり!!
なんせ1966年の禁酒法時代、アル・カポネの経営面の参謀 ヘンリーの経営するシカゴのスピークイージー『ロードハウス』で、カポネ自身に地酒を注いだ経験をもつ塚本元吉氏がチーフバーテンダーをやっていたようなとんでもない歴史を持つレストランですから、ほとんどが名物と言っても過言ではないわけであります。。。
そして今宵もう一つ最高だったのは、お料理以外のこの店名物「生演奏LIVE」!!
ラッキーなことにこの日は、僕の愛するブラジルピアノの第一人者 今井亮太郎氏とパートナーのドラマー「Alex」ことAlexandre Ozaki氏のコラボセッション!!
あまりに良くてついCDまで購入してしまいました…さらにミーハーにも ちゃっかりサインまでしてもらったりして。。。(笑)
帰りも演者さんなのにエントランスまで見送りしてくれて、さすがブラジルミュージックシーンを牽引する存在…とても明るくお茶目な方たちでした。。。(笑)
こういった小さなレストランでのLIVEは、ミュージシャンによってはちょっとうるさいなぁと思うことも少なくないんですが、やっぱりボッサ系は耳にも心にも優しくていいわ…そんな一流ライブハウスのような音楽まで堪能できる歴史的なレストラン『KANA YUNI』…。
深夜0:00までに入店すれば 飲むだけでも朝まで営業してくれると言うし、週に一度は顔を出したいほど ただ今一番お気に入りの一軒であります。。。