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JUN 2010

en.boca(軽井沢)

東京に生まれ育った我々の世代だと小さい頃からほとんどの(そこそこの...)家庭でサマーバケーションとい言えば、「箱根」派と「軽井沢」派に二分されると言っても過言ではないでしょう。中流階級に育ったわたくしも例外なく完全なる「箱根」派組でありまして、夏休みとなると『宮の下.富士屋ホテル』に泊まって初代オーナーの怒った顔が壁のあらゆる側面に掘られている有名なメインダイニングでコンソメスープや海老フライなんかの洋食を食べるのが楽しみだったり、『箱根プリンスホテル』に泊まって、近くの芦ノ湖の「白鳥さん足漕ぎボート」で「ご学友(??)」とレースに夢中になったりテニスコートで「エースをねらえ!」ごっこをしたりと楽しい幼少時代から学生時代を過ごさせていただきました。(両親に感謝!)なぜうちは箱根派かというと...我が家は親、兄弟共どこへ行くのも車で移動する家族であったにもかかわらず、大の「移動時間がこの世で一番無駄!」論(これは今もわたくしにしっかりと受け継がれております...。)ファミリーだったもので、当時「軽井沢」はあまりに車だと遠すぎて誰もが反対だったというわけです。なので僕が軽井沢デビューしたのは非常に遅く、さらになんとなく「旧軽」だ「中軽」だって理解したのはもう20代も半ばを過ぎた頃だったと覚えております...。しかし今はもう高速道路も順調に伸ばされ、あっという間に行けるようになったものですから、休火山に囲まれたこの土地の地形や気候が大好きなハワイに酷似しているのと相まって、いきなり大好きなスポットNo1と変化してしまいました。。。そんな「軽井沢」で必ずといって訪れるレストランといえば...
こんなとこにホントにあんの?みたいな奥深い森の細い一本道を下って行くとぽつりと見えてくるやさしい灯り...そう!それが『エンボカ』です!
この土地ならではの一軒家の暖炉のある居間(ここは靴をぬいでスリッパで通されます。)やガラス張りの小さなカウンター(こことその隣のテーブル2席はわんわんOK!)でいただくこれまたこの土地ならではの野菜を中心にとした食材を使った独特なPIZZAは他ではけっして味わうことなどできません!
見た事もない種類と数の名物「ベルギービール」たちをはじめ、ワインたちも赤、白、ロゼともにこの店ならではの個性的なチョイスで美味。。。
スタッフのみなさまも無口な感じの方が多いので(3人ぐらいしかいませんが...)「ここはサービスがねぇ~」と言われるお客さまも多いと聞きますが、質問とかすると丁寧に受け答えしていただけるので怖がらずにたくさんしゃべりかけて早く打ち解けてみましょう!
スターターで地元野菜の釜焼きや濃厚なシーザーサラダを一口ほおばれば、『菜食君嫌い』のわたくしでさえ、毎度毎度わざわざNYから来ました風の「なんちゃってベジタリアン」と化してしまう貴重な名店でがざいます。。。
PS:メニュー構成は多少異なりますが、「軽井沢」まではちょっとという方...東京代々木上原にも支店があります。ただしこちらの店...まるで予約がとれなくて有名なので一ヶ月前には最低お電話したほうがよろしいようです。。。
LINK:en.boca

写真:
*ここの店でかならず頼むめちゃオーキーな白ワイン「DOMAINEdeGOURGAZAUD」。ここの個性派PIZZAと相性ばっちり!
*お店入ってすぐの小さなカウンター席。常連さん率高し...。
*これまた名物『生ハム寿司』!バルサミコと柚子胡椒であえた酢飯をパルマのプロシュートで巻いたもの!う~ん...絶品。。。
*『マリナーラ』と『クアトロフォルマッジオ』のハーフ&ハーフ。(生地は独特ですが、まぁよくあるメニュー...。)
*これこれ!ここの名物は!本日は『野沢菜(胡麻ソース、胡麻豆腐、えごまがベース)』と『アスパラ(アンチョビソース、アンチョビ、モッツァレラ、パルミジャーノがベース)』のハーフ&ハーフ!!他に『れんこん(バジルソース、松の実)』や『からすみ』なんかもかなりレベル高しでございます!!
*森の奥深くに怪しく浮かぶ「en.boca」の看板。。。
*おそらく昔は誰かの別荘であった感の残る暖炉のあるメインダイニングの居間。昔の友人の自宅に招かれたような安堵感満済な空間。。。