HOME > Blog > 『ドレスコードの落とし穴』

感じることをそのままに...。

Blog

JUN 2011

『ドレスコードの落とし穴』

つい最近、近くで用事があったのもで超久々にホテル「P」でお茶でもしようかとうかがったところ、生まれて初めて「ドレスコードに合わないルックスですので...。」と門前払いを喰らってしまったわたくし....(涙)。
地下のパーキングをあがるところからもうすでに「ショーツお断り!」的なルール規制(昼間はいいらしいですが...。)が張り出されてあったのはわかってたんですが、一流ホテルだからおそらく『スマート.カジュアル』なら
ノープロブレムであろうと読んでわざわざ40何階かまであがってみたものの、ばっさりと断られ、ファッションディレクターとしてお恥ずかしいばかりですが「入場禁止」のレッドカードをあげられてしまいました。。。
しかし!...N.Y.CITYかTOKYOかというぐらいの摩天楼広がる大都会ではありますが、バリやタイランドとまでではないにせよやはりこのじめじめとしたアジアンな気候であります我が日本で、リラックス感あふれるお洒落は許されず絶対パンツはロング丈!(女性のミニスカートはなんでOKなんでしょうか?)ショーツ=カジュアル=失礼といった誰が決めたのかわからない単純な発想&アイテム切りで一流ホテルのドレスコード(それも全館のお店!逃げ場なし!)をはたして決めてしまっていいのでしょうか??
(「ブラックの長いパンツをご用意しております。」と言われましたが何で洒落た格好からそんなダサイパンツに、それもトイレで着替えなきゃいかんのやぁ~!もちろんお断りさせていただきました。。。)
よれよれのスーツに汚れた靴であろうが、安っぽいダンガリーシャツ一枚にコットンパンツであろうが...足さえ出てなきゃ入場できて(こいつらを着替えさせろっつうの!)、きちんとしたジャケットをはおってペーズリーの
麻のストールなんかを粋にを首に巻いたりしつつ素足にイギリス王室御用達のルームシューズなんつうヨーロピアン.セレブ的(自分で言う??)なスタイルでもショーツ(いいわけさせていただくとショーツと言っても決して見苦しいものを身につけていたわけではございませんよ!)をはいてたらアウトっつうのはまたく納得できません!!!
ルールはルールですからとおっしゃるのもわかりますが、ルールも人間が作ったもの...それを守るも壊すもまた人間なんんでありまして、つまらないファッション雑誌の特集じゃないんんですからアイテムによる種分けだけで
全てを区別をするのではなく、海外一流ホテルでの『スマート.カジュアル」の規制のように、長かろうが短かろうが「お洒落ならいいんじゃないの??」みたいな感覚的視線からのドレスコードの判断が必要な気がします。
つまりこういうアイテムを着てたらダメなんてルールは廃止して、「わたしでは判断しかねますのでしばらくお待ちください。」とか言ってわざわざ支配人まで連れてくる若い女性スタッフを店先に置くんじゃなく(大げさにされてさらに断られたこっちの身にもなってよ~とほほ...。)、クールなのかクールじゃないのかを自分で見極められて判断を下せるぐらいの、ある程度の責任を与えたスタッフを入り口に立たせればいいのになぁ~と思うわけであります。
それじゃなんであの人は入れてあの人は入れないっのって基準が曖昧でわかりずらいってご質問でしょうか???
曖昧でいいんですよ!そのホテルや店サイドの好みで失礼なのか失礼じゃないのかお客を決めればいいんです!!その「クオリティーの高い曖昧さ」がそれぞれのオリジナリティーあふれるその店その店のドレスコードになったらそりゃあ~お客もみな学習するし進歩もしますよ!それこそがドレスコードです!!Tシャツがダメとかジーンズがダメとか、そういう切り口じゃなく素敵であればいいじゃないですか??
桑田圭祐がその格好でバーに現れても「P」サイドは「お引き取りください!」と言うんでしょうか???
(つまりわたくしがまだまだ「半人前」という事で実はこの話し...じゃんじゃんなんですが...わかっているんですがもう少しだけ...もう少しだけ言わせて下さい!)
どこのホテルでも何を着ていようが大事なのは...その人その人のイメージがその場にふさわしいのか?洒落ちょるのか?品があるのか?ってことが基準にならなくてはいけないのであって、小学生でも理解できるアイテムで区別するなんて今時ナンセンスすぎやしませんか?
まぁ一瞬でその人その人を読むことができないスタッフ教育と人材選びしかしてないから、怖くて当たり障りのない無難な「アイテムチェック」になってしまうのでしょうけど、一流ホテルですよ!
そんじょそこいらの店ならまだしも、この一流ホテルというのが日本人をなめてかかってて頭にくるのです!つまりインターナショナルな経営で支配人は必ず海外の様々な国から派遣されたさぞかし優秀な方々が歴任なさってるからこそ「日本人なんてT.P.Oもわからないしセンスのかけらもないんだから、深く追求せずとりあえずわかりやすいドレスコードにしときゃあいいんだ!」的な上から目線で物事が決められている...そんな気がするのはわたしだけでしょうか!?
(完璧に被害妄想入ってきてますが...。)
日本人も日本人で海外の方から見てあらゆる面で自分たちは劣っていると錯覚しすぎです!日本でほとんどの和食が高いだけでそんなに美味しくないように、例えイタリア行っても誰もがお洒落でどこのリストランテでもイタ飯が美味いわけではないでしょう?
実は世界中みんなそれほどたいした事ないんです!(日本の方が上回ってる事の方が断然多いんですから...。)だから違うという意見があればどうどうと声を大にしてアピールしてください!!

とは言え、特別な一夜を楽しみに来られた方々も多いであろうそんな華やかな場所に、調子こいてリゾートスタイルでうかがったわたくしも悪いのかもしれませんが、一流だからこそのドレスコードなのにこんなレベルの低い基準で決められているのでは...まったくドレスコードの意味がありません。。。(クオリティーの高いお客様を集客するためのものなのに...。)

お洒落は『個性』です。。。周りにご迷惑をかけるような自分勝手すぎるものは困りますが、様々な場所に合ったそれぞれの個性を引き出せる本物の『ドレスコード』を提案できる本物の「一流店」&「一流ホテル」がもっとたくさん出てこないと。。。
う〜ん〜...日本の『夜の社交界』の明日は真っ暗でありますなぁ...。(おおげさか....)